一般社団法人日本楽譜出版協会 [Japan Association of Music Publishing]

最新情報

著作権委員会 主催 2023年度「著作権講座」動画配信のご案内
(外部閲覧参加者用)(23.05.16)

『デジタル・ネットワークと著作権の現在/音楽教室事件が及ぼす今後』

時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
デジタル・ネットワーク技術の進展に伴い、インターネット上の創作活動が益々活発になる中、「一億総クリエイター時代」と称されるような、知的財産がフルに活用される時代が迫っています。そのような中、昨年6月に発表された政府の「知的財産推進計画」では、音楽や映像の著作権処理を短縮し著作物の利用を促進すべく、著作権の一元的な窓口開設に向けた法案を、今年の国会へ提出する方針が盛り込まれました。今回の「著作権講座」は、日本音楽著作権協会(JASRAC)送信部ネットメディア前課長の赤塩康幸氏、骨董通り法律事務所の橋本阿友子弁護士を講師にお招きし、オンラインによる動画配信にて開催いたします。第1部では赤塩氏に、ネットワーク技術進展による著作権の現況や対応について、実務の観点からご解説いただきます。第2部では橋本弁護士に、昨年の音楽教室裁判に於ける演奏権の課題について、過去の判例等を参照しながら、より大きな視点からお話しいただきます。この機会にお一人でも多くの方々にご視聴いただきたく、ご案内申し上げます。

講演内容・講師 第1部 デジタル・ネットワークと著作権の現在
講師:赤塩 康幸
   日本音楽著作権協会(JASRAC)送信部ネットメディア前課長
第2部 音楽教室事件が及ぼす今後
講師:橋本 阿友子
   弁護士(骨董通り法律事務所)、神戸大学大学院・上野学園大学 非常勤講師
    東京藝術大学利益相反アドバイザー
視聴期間 2023年7月5日(水)~7月31日(月)まで限定公開
視聴方法 動画配信サービス「Vimeo」
※本講座は、オンデマンド方式によるストリーミング配信です。
※インターネットに接続できる端末の、ブラウザを使用して視聴いただけます。
※データ通信に関わる費用はご負担ください。Wi-Fi環境下でのご利用をお勧めします。
※「Vimeo」のサービスは、会員登録せずにご利用できます。
視聴費用 1名につき/¥2,000 (含消費税)
申込締切 2023年6月14日(水)
払込期限 2023年6月30日(金)
申込要領・ご注意等 〇日本楽譜出版協会ホームページ「申込フォーム」をご利用ください。
お申し込みはこちらから

〇事務局より請書メールをお送りいたしますので、ご確認の上、視聴費用のお振込みをお願いします。

〇お問合せ先:日本楽譜出版協会「著作権講座」事務局

一般社団法人 日本楽譜出版協会
著作権委員会

当協会が所属する(一社)図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)の補償金規程が2023(令和5)年3月29日に文化庁長官より認可されました。(23.03.29)

図書館等公衆送信補償金規程:PDF(155KB)
*本制度は、2023(令和5)年6月1日に施行されます。
*本件問い合わせ先:inquiry@sarlib.or.jp

「図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)」は、2月21日に第5回補償金委員会を開催し、2月10日に第5回ガイドライン委員会を開催しました。 「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、2月27日に第10回ガイドライン分科会を開催しました。(23.03.20)

一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB=上野達弘代表理事)は、2月21日に第5回補償金委員会、10日に第5回ガイドライン委員会を開催した。また、SARLIBが行った補償金額の認可申請について、20日に文化審議会著作権分科会使用料部会の意見聴取を受けた。
■補償金委員会
文化庁より、1月26日に使用料部会で認可申請内容を審議した結果、SARLIBの意見聴取が行われること、事前に使用料部会からの質問に対する回答書および補償金規程案の修正版を提出するよう求める旨が説明され、提出資料や意見聴取の対応について検討された。
■使用料部会意見聴取
補償金委員会の座長である平井彰司氏(日本文藝家協会)より提出資料の説明が行われた。その後、使用料部会委員より新聞や雑誌の料金体系などについて質問され、出席した補償金委員会委員が回答した。
■ガイドライン委員会
1月30日に開催されたガイドライン分科会の模様が報告され、図書館側意見についてガイドライン案ヘの反映をどうするか、また補償金規程案における定義との整合性などについて検討された。この日の議論を受けて修正したガイドライン案を分科会に提示することとした。

2月27日に図書館等公衆送信サービスに関する関係者協議会の第10回ガイドライン分科会が開催された。前回分科会を受けて修正されたガイドライン案について、図書館側および権利者・出版社側の各委員より修正要望や意見が述べられた。 今後、3月8日のSARLIBガイドライン委員会、3月29日の次回分科会で案を再検討する予定。また、2月20日に第3回解像度WGが開催され、解像度に係るガイドライン文案を現在調整中である旨が報告された。
(「書協会報」2023年03月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、2月15日に運営小委員会を、2月22日に運営委員会を開催しました。(23.03.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、2月7日に運営小委員会を開催した。22日に運営委員会を開催した。
運営小委員会では、SARTRASへ提出する提案書の改訂版について議論した。提案書の記載事項(手数料、教育機関名の開示、出版社へ委任した分配方法等)について説明し、今回の提案が全て受け入れられなければ、来年度の整備協力は受けられないというコンセンサスが得られた。また、昨年10月に一度提案書を送っているにも関わらず、何の返事もないこと等、不満が噴出した。
運営委員会では、事業計画、予算案について諮られた。予算案の一部に整合性が取れない部分があり、その点を修正したうえで、3月に定時理事会・社員総会を開くこととした。続けて、提案書について検討した。特に、昨年と比べて既に作業スケジュールが大幅に遅れており、仮に整備協力作業を受託したとしても、各出版者の作業締め切りがかなりタイトになることが共有され、提案書の回答期限を3月末とした。
(「書協会報」2023年03月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、2月7日に運営委員会を開催しました。(23.03.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、2月7日に運営委員会を開催した。
分配・整備協力関連として、JCOPYからSARTRASへ提出予定の、提案書の改訂版について協議した。教育機関名の開示、手数料額の問題、出版社へ分配を委任したにも関わらず、それを認めないとするSARTRAS側の姿勢・議論について強い疑義が呈され、各問題点を網羅している提案書の改訂版をJCOPYから提出することを了承した。
また、フォーラム対応連絡協議会から来ている「質問票」への回答とりまとめ状況、JARRD(海外著作権補償金等分配機構(仮称))の設立の動きなどが共有された。
(「書協会報」2023年03月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、2月16日に理事会を開催しました。(23.03.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、2月16日に理事会を開催した。JARRD設立にあわせた分配規程の適用、2023年度の共通目的事業の審査・承認を行った。また、3月の理事会前に臨時社員総会を行うことを決定した。
(「書協会報」2023年03月号より)

「図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)」は、1月13日に第4回ガイドライン委員会を開催し、「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、1月30日に第9回ガイドライン分科会を開催しました。(23.02.20)

一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)は、1月20日に文化庁へ補償金額の認可申請を行い、補償金規程案や認可申請理由書、図書館関連団体からの意見聴取の結果を補償金額へ反映した状況に関する書類を提出した。 1月26日に文化審議会著作権分科会使用料部会(非公開)にて申請書類が審査され、その結果を受け、2月1日のSARLIB補償金委員会で今後の対応について検討する。 1月13日にSARLIBの第4回ガイドライン委員会が開催され、30日には図書館等公衆送信サーピスに関する関係者協議会の第9回ガイドライン分科会が開催された。
■ガイドライン委員会
12月21日に開催されたガイドライン分科会の模様が報告された。また、補償金の意見聴取で出された意見について、ガイドライン関連項目の対応が検討された。委員会後、ガイドライン文案について各委員から意見を募り、分科会に提示することとした。
■ガイドライン分科会
事前に照会されたガイドライン文案について、図書館側の各委員より公立図書館における複写サービスガイドラインとの整合性や文言の削除修正などについて要望が述べられた。権利者・出版社側からも、定期刊行物の発行後相当期間の定義や全部利用の対象について意見が述べられ、補償金規程の文言と合わせるべきという点も確認された。また、解像度WGの検討状況について、1月24日に第2回WGが開催され、美術・写真の委員から意見を提示し,一部利用を認める最低限の解像度を基準値として設け、美術・写真等の著作物を送信する場合には何らかの形で不正利用を防止するための措置を取ることを要望したこと、一方で図書館現場としては機械的な作業でないと対応が難しく、具体的な措置の更なる検討が必要であることが報告された。ガイドライン案については、図書館側の意見を踏まえ、2月10日のSARLIBガイドライン委員会にて修正案を検討し、2月27日の次回ガイドライン分科会で再度議論することとなった。
(「書協会報」2023年02月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、1月18日に運営小委員会、1月25日に運営委員会を開催しました。(23.02.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、1月18日に運営小委員会を、25日に運営委員会を開催した。運営小委員会では、SARTRAS分配委員会の状況が説明され、これまで再三再四説明してきた「出版社経由での分配」に対して疑義が呈されており大変遺憾であると報告された。あわせて、これまで通り、JCOPYとしては、個々の出版社の説明状況・契約内容につき関知すべきではないし、することでもないということが確認された。
運営委員会では、SARTRASからの要請に基づき、出版社向けの資料を開示するが、それ以上の資料は提供できない旨の回答を用意し、提出することとした。また、分配受託団体の申請を行ったが細部を詰めていることが報告された。
(「書協会報」2023年02月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、1月10日に運営委員会を開催しました。(23.02.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、1月10日に運営委員会を開催した。各出版社が「補償金では利用できない」として整備した結果についての、取り扱いについて報告がなされた。続いて、現在公表されている運用指針(ガイドライン)を改訂すべきか、SARTRASが用意するライセンスについてSARTRAS構成各協議会に「質問票」が送られてきており、3月上旬に提出することを目途に出著協各団体で意見を取りまとめることとした。
(「書協会報」2023年02月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、1月26日に理事会を開催しました。(23.02.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、1月26日に理事会を開催した。2021年度年度の補償金分配における各受託団体別分配限度額(各団体が分配する補償金額の上限=実際に分配する金額ではない)が決定し、今後事務作業を行っていくこととした。また、出著協から出されている要望書への回答について報告、またそれに対して提出され出著協の意見書についても報告された。 (「書協会報」2023年02月号より)

「図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)」は、12月8日に第3回ガイドライン委員会を開催し、「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、12月21日に第8回ガイドライン分科会を開催しました。 (23.01.20)

一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)は、12月8日に第3回ガイドライン委員会を開催され、21日には図書館等公衆送信サービスに関する関係者協議会の第8回ガイドライン分科会が開催された。
■ガイドライン委員会
11月25日に開催されたガイドライン分科会について、資料をスキャンする際の解像度や本制度の対象除外リストに関する権利者・出版社側の意見を図書館側に伝え、解像度の検討に関しては分科会内にWGを設置することが報告された。解像度WG の権利者・出版社側メンバーとして、日本写真著作権協会、日本美術著作権連合、学術著作権協会が参加する。ガイドラインの検討に関しては、楽譜における編集著作権および著作権の考え方が日本楽譜出版協会より説明された。また、補償金徴収の対象について、著作権保護期間や編集著作権をどのように考えるか議論された。補償金対象の判定においては、著作権者の権利に加え編集著作物としての権利も前提とする考え方に立つと、著作権者の生没年が不明であることにより生じるグレーゾーンが少なくなること、また、発行日という図書館資料から明らかな基準によって判断を行う可能性の有無について意見交換が行われた。
■ガイドライン分科会
まず、解像度WGについて、第1回が12月20日に開催され、権利者側からは必要とされる解像度の考え方の意見を伝え、図書館側からは現場での機材の配備・使用状況が共有されたとの報告があった。また、補償金徴収対象の判定にあたっての著作権保護期間の認定について、権利者・出版者側から編集著作権も考慮し発行日を基準とする考え方が示された。これに対し、図書館側からは、基準としての明確性やグレーゾーンヘの対処の方向性については賛同する意見もあったが、編集著作権の見解への異論や著作権者の没年が不明な場合は補償金不徴収とすべきといった意見も示された。本件に関しては権利者・出版者側で案を再検討する。(「書協会報」2023年01月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、12月21日に運営小委員会、12月27日に運営委員会を開催しました。(23.01.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、12月21日に運営小委員会を、27日に運営委員会を開催した。運営小委員会では、海外RRO関連として、スイス、ドイツとの契約締結等が完了したこと、スイスから初めての入金があったこと、シンガポールから双務契約書が届いていること、フランスとは検討を進めている旨が報告された。続けて、SARTRAS関連として、出版各社の整備協力作業(権利者特定作業)の結果、補償金の範囲を超える使い方であると判断した利用について、改めて処理方法を検討した。また、JCOPYから提出した来年度の整備協力作業を行う上での要望書については、SARTRASの分配委員会で検討が進んでいない旨が報告された。 運営委員会では、引き続きSARTRAS関連として、出版各社の整備協力作業(権利者特定作業)が概ね完了したことが報告された。また、現在、補償金の範囲を超える使い方であると判断した利用について、各教育機関が当該出版物を採用したか否かの判断がつかないことから、暫定的に「補償金の範囲を超える」と判断したものが多いため、当該報告を行った教育機関名を開示するよう求めている旨等も報告された。(「書協会報」2023年01月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、12月6日に総会・運営委員会を開催しました。(23.01.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、12月6日に総会・運営委員会を開催した。 総会では 、理事長・理事・監事の選任を行い、以下の通りになった。
また、事業報告・事業計画をそれぞれ承認した。
理事長・金原優(日本医書出版協会、医学書院)、理事・井村寿人(日本書籍出版協会、勁草書房)、松野直裕(日本雑誌協会、小学館)、江草貞治(出版梓会、有斐閣)、梅澤俊彦(自然科学書協会、日本医事新報社 )、下條俊幸(日本楽譜出版協会、全音楽譜出版社)、岡本光晴(日本児童図書出版協会、あかね書房)、石井貞徳(日本専門新聞協会、旅行新聞社)、監事・眞鍋礼孝(デジタル出版者連盟)(敬称略)
運営委員会では、JCOPYでの整備協力作業の報告が行われ、ジャンルとして文字もの、美術、写真が多かったこと、また、美術は図表が九割を占めていたことが説明された。続けて、JCOPYが来年度の整備協力作業を引き受ける上での要望書をSARTRASに提出していることについて進捗状況を報告。また、補償金の範囲を超える使い方であると判断した利用について、改めて処理方法を検討した。
(「書協会報」2023年01月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、12月15日に理事会を開催しました。(23.01.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、12月15日に理事会を開催した。来年度の各教育機関が入力する利用報告の方式について、現在のエクセルまたはウェブ入力方式から、ウェブ方式に統一するにあたり、システム開発会社の選定を行った。また、共通目的事業の審査を行い、それぞれ、共通目的事業委員会にて検討された通りとなった。(「書協会報」2023年01月号より)

《理事会&運営委員会》理事長および各委員会委員長より年頭所感と活動報告(2023.01.31)

下條俊幸理事長&広報委員長(全音楽譜出版社)

日本楽譜出版協会 2023年 年頭所感

2019年に理事長就任後、楽譜出版に関係するさまざまな機関に加え、業界団体等とのかかわりが自身の重要な仕事として加わり、ステージの広さと奥深さ、そしてその責任を日々感じながら3回目の新年を迎えました。

この間、過去に経験した事のない、あらたな感染症の出現によって、社会環境と生活スタイルが大きく変化しました。当初は制限せざるを得ない環境を前向きに受入れ、でもなかなか出口が明確に見えてこないという、それぞれ圧迫感の伴う不自由な時を過ごしたことでしょう。

感覚としてこの4年間の業界と私たち事業活動の成長というのは、実感できるレベルではありませんが、コロナ禍対応による社会環境の変化によって、楽譜利用のスタイルだけでなく、「楽譜」そのものに対する意識が変化していることは間違いありません。戸惑いもあるものの、この3年間の経験で、「課題」を前向きに認識できるようになってきたようにも感じます。

まだまだ困難な環境が続くとは思いますが、明るい未来を見据え、会員各社の連携とそれぞれ専門分野の委員会活動による調査研究で、著作物の価値向上へ取組み、さらに多くの楽譜利用者の方には、楽譜特有の権利についての理解深化へ繋がる活動を積極的に取組んで参りたいと思います。

野田修市販売対策委員長(ドレミ楽譜出版社)

販売対策委員会の主な活動は、例年行っている「楽譜・音楽書祭り」の実施。2年ごとにおこなわれる「楽器フェア」(2020・2022年中止)への出展です。本年も「楽譜・音楽書祭り」は、例年通り開催を決定。「楽器フェア」に関しては、現状、次期開催が未定となっております。
「楽譜・音楽書祭り」に関しては、昨年は、前年比で「エントリー商品86%」「応募数89%」「拡販協力店数95%」「ディスプレイ大賞応募数93%」と、主な指標が軒並みダウンとなりました。販売店・協力店の指標は、地方、都市部とも主要店舗で閉鎖や休業もある中、両面で90%越える指標を頂けております。残念なことにもっとも悪化したのは、主催している当協会加盟社の「エントリー商品」の減少となっております。今期もまた長引くコロナ影響に加え、ウクライナへのロシア侵略、急激な円安などによる物価高と懸念材料ばかりの世情です。販売面での当協会を取り巻く環境にもかなり厳しい影響がでているようです。こうした状況下であるからこそ「楽譜・音楽書」の普及並びに販売環境の保守・保管、業界存続へ向け、協会活動にご理解を賜りたく存じます。今期の「エントリー数」に関しては、前年比100%の達成を目標としております。
また、ここ数年コロナ感染症対策として、委員会の開催を控えておりましたが、本年は最低3回以上を予定。楽器フェアに変わる新たな協会広報や催事なども、委員会で検討していきたいと考えています。

木村一貴著作権委員長 (カワイ出版(全音楽譜出版社カワイ出版部))

年頭にあたりご挨拶申し上げます。
昨年6月に発表された政府の「知的財産推進計画」では、著作権の処理を短縮し利用促進をするため、音楽や映像著作権の一元的な窓口開設に向け必要な法案を、今年の国会へ提出する方針が盛り込まれました。デジタル技術の発展に伴い、インターネット上の創作活動が益々活発になる中「一億総クリエイター時代」に向け、知財がフル活用される動きが加速しており、著作権委員会としても動向を注視しております。

昨年度の本委員会は、コロナ対策のため参集とオンライン参加を併用しながら月1回の間隔で開催し、前回協会内外から多くの反響をいただきました「著作権レポート」の展開を中心に検討をいたしました。その結果、本年3月に動画を活用した「オンライン著作権講座」の発信を予定しております。大きなニュースとなったJASRACと音楽教室の裁判について、演奏権の観点から弁護士の橋本阿友子先生にご講義いただく予定です。

今年度の活動としては、著作権講座・研修会の復活開催に向け、積極的に検討をして参りたいと思います。
引き続き、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

新居隆行制作委員長(全音楽譜出版社)

年頭にあたりご挨拶申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年4月に開催されたJASRACとの意見交換会の席上で、著作物の出版利用における使用料に関する話題が上りました。その後、あらためて協議の継続について打診したところ、JASRACはこれに応じてくださいました。現在、その協議に向けて準備をおこなっているところです。
技術の発達や伝達手段の変化等により、我々楽譜出版業界を取り巻く事情も随分と様変わりしてきています。そのような中、現行の規定や使用料に不条理を感じることも少なくないのではないでしょうか。
JASRACとの協議の趣旨は、こういった問題の解決策を模索することにあります。とはいえ、この解決のためには当然ながら著作権者の納得を得る必要があり、容易なことではありません。
皆様のご意見やお知恵をお聞かせいただければ有り難く存じます。

北村嘉孝ネットワーク委員長(ジャパン・ミュージックワークス)

新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、多くの産業分野においてデジタル・IT化からDXの波へ急速に高まっています。楽譜・音楽書においてもユーザーがフレキシブルに選択できるよう本とデータでの取り扱い方について加盟各社でも議論されていることと思います。ネットワーク委員会では出版物のネット上での利用法についての情報を収集し、加盟社の皆様と共有してまいります。またネット上には多種多様な情報が氾濫しており、適切ではない手段で楽譜が取り扱われる恐れもあります。楽譜が適正にインターネット上で取り扱われているか今後も注視し、JASRAC、NexToneなど関係各所と必要な手段を講じてまいります。楽譜利用者の皆様に正しい形でご利用いただくよう今の時代に即した内容で協会のHPを通して啓蒙活動をしてまいります。withコロナの時代、インターネットを利用することで楽譜業界全体が永続的に発展できる方法を模索してまいります。JASRACとの意見交換会は楽譜業界の実情・要望を直接伝えられる貴重な場です。開催について検討してまいります。
本年もネットワーク委員会の活動へのご支援とご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。

今井康人SARTRAS関連対策特別委員長(教育芸術社)

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、当委員会ではSARTRASに関する対応に加え、SARLIB(一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会)での諸課題の検討への対応を行っております。
 SARTRASに関して現状もっとも大きな課題は補償金の分配ですが、それに関連して「補償金で利用できる範囲を超えた利用報告」にどう対応するのか、「補償金制度」及び「運用指針」の教育側への周知徹底をいかに図るのか、さらに教育側から要請のある、補償金では利用できない部分をカバーする「SARTRASライセンス」をどうするのか、など極めて難しい課題が山積しております。
 一方SARLIBにおいては、今年4月からの補償金制度の実施に向けて補償金規定案を作成して文化庁に提出し、合わせてガイドラインの検討を行っています。なおこのガイドラインにおいては、今回の法改正で新たに可能となった「特定図書館から利用者への著作物の公衆送信」のみならず、従来から行われてきた「複製サービス」も含めて検討が進んでおりますが、いずれにせよ法が求める「調査研究」という用途ではなく「演奏目的」のための複製や公衆送信が違法に利用されることがないように主張して参ります。

協会会報「第37号」を発行いたしました。(2023.01.20)

協会会報「第37号」[PDFデータ:1.1MB]

「図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)」は、11月1日に臨時総会を15日には、ガイドライン委員会を開催しました。(22.12.20)

一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)は、11月1日に臨時社員総会を開催し、2022年度から2024年度事業計画およぴ収支予算について報告が行われた。また、2022年度および2023年度の会費は一団体一律10万円との案が示され、異議なく決定された。
7日には、改正著作権法第104条の10の2第一項の図書館等公衆送信補償金を受ける権利を行使する団体として、文化庁長官よりSARLIBが指定を受けた。これに伴い、図書館関連団体への補償金規程案に関する意見聴取を14日から開始した。意見聴取期間は約一カ月で、12月下旬の補償金委員会にて提出された。
15日に開催されたガイドライン委員会では、図書館等公衆送信サービスにおける写真や図版等の複製の解像度をどのように設定するかについて各団体より意見が示された。利用者の利便性や、調査研究目的で利用されること、補償金額などを勘案すると一定以上の解像度は必要という意見がある一方、写真や美術の著作物については解像度を制限すべきという意見も示された。また、本サービスの除外対象に関する検討として、除外する著作物をリスト化するのは現実的でなく、既存のデータベースから検索してもらえないかといった意見が示された。
(「書協会報」2022年12月号より)

「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、11月25日に第7回ガイドライン分科会を開催しました。(22.12.20)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、11月25日に第7回ガイドライン分科会を開催した。解像度について権利者・出版社側の意見が説明され、図書館側からは現場での個別の判断は難しく、可能な限りガイドラインで定めてほしいという意見が出され、別途実務WGを設けて検討することとした。除外対象については、システム化などにより現場がシンプルに確認できる運用としてほしいとの意見が図書館側より示され、改めて権利者・出版社側で検討することとなった。(「書協会報」2022年12月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、11月16日に運営小委員会、11月22日に運営委員会を開催しました。(22.12.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、11月16日に運営小委員会を、22日に運営委員会を開催した。運営小委員会では、JCOPY教育ライセンスについて案内を送付したところ、説明を希望した一教育機関について面談をしてきた旨が報告された。また、海外RRO関連としてIFRROの総会(10月24日~27日)が開催され、各国RROと面談したこと、ドイツ・VGWORTと契約が完了した旨が報告された。SARTRASから依頼されている2022年度の整備協力作業について検討した。
運営委員会では、出版社が利用報告の権利者である著作物について、SARTRASが整備協力手数料を出さない問題、来年度の同手数料引き上げ等条件について議論した。あわせて、2021年度整備協力作業の状況を説明し、補償金の利用範囲を超える利用が一定数あることについて、SARTRASへ要望書を提出したものの返答がない旨も報告された。 (「書協会報」2022年12月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、11月1日に運営委員会を開催しました。(22.12.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、11月1日に運営委員会を開催した。
SARTRASで開催されている各委員会の状況が報告され、特に10月に行われたSARTRASの理事会において、一人の権利者に多額の補償金がわたる可能性があること、フリー素材を補償金の対象とすることの是非、教育機関からの自己申告をサンプル調査と同等に扱うかどうかの是非等が報告され、議論した。また、来年度の整備協力作業の条件について議論し、医学書院から出著協宛てに来ている要望書を踏まえて、出著協としても、補償金の利用範囲を超える利用が一定数あることを鑑み、教育機関の開示等を求める要望書を提出することとした。
(「書協会報」2022年12月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、11月17日に理事会を開催しました。(22.12.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、11月17日に理事会を開催し、2022年度共通目的事業助成事業の一次募集分について、申請された事業の承認等を行った。 (「書協会報」2022年12月号より)

「図書館等公衆送信補償金管理協会」は、10月5日に第1回ガイドライン委員会を17日に補償金委員会を開催しました。(22.11.20)

9月に設立された一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)は、10月5日に第1回ガイドライン委員会、17日に補償金委員会を開催した。
■ガイドライン委員会
ガイドライン委員会の構成員は設立準備委員会のガイドラインWGメンバーを踏襲し、座長についても村瀬拓男氏(日本書籍出版協会)、壱貫田剛史氏(日本写真著作権協会)が引き続き務めることとされた。村瀬座長より、スケジュールについては2023年3月末をガイドラインの最終的な取りまとめ期限として進めること、また、9月の関係者協議会にて示されたガイドラインに関する合意事項および継続協議事項が説明され、複製等の範囲内に存する写真や図版等についての解像度、分量の極めて少ない著作物の定義、本制度の除外対象の範囲、著作権保護期間の取り扱いといった論点が議論された。これらの論点について、各構成員団体で意見をまとめ、11月に開催される次回委員会にて継続検討する予定。
■補償金委員会
ガイドライン委員会と同様、補償金委員会の構成員は設立準備委員会の補償金WGメンバーを踏襲し、座長についても平井彰司氏(日本文藝家協会)、新井宏氏(日本雑誌協会)が引き続き務める。 平井座長より、9月16日の補償金分科会について報告され、スケジュールについては補償金額の認可申請は12月に提出する予定で、11月には補償金案に関する意見聴取を開始する段取りであることが説明された 。また、補償金規程案、補償金認可申請理由書案、意見聴取依頼状案の内容について確認され、10月中を目途に最終版を確定することとされた。次回委員会は、12月頃に開催し、意見聴取に対する回答を検討する予定。
図書館等公衆送信サービスの実施を検討している図書館等に向けて、サービスの内容や留意点などについてのオンライン説明会(主催:図書館等公衆送信サービスに関する関係者協議会、企画・運営=日本図書館協会)が、9月30日、10月18日、24日の計3回開催された。第1回の説明会模様は日本図書館協会のHPにて11月末までアーカイプ配信され、各回の質疑応答概要も順次掲載される予定。
◇日本図書館協会 説明会ページ 
http://www.jla.or.jp/committees/chosaku/tabid/988/Default.aspx
文化庁による図書館等公衆送信に係る政省令改正についての意見募集係る政省令改正についての意見募集が10月7日から11月5日にかけて実施された。
対象は全部の複製・公衆送信を行うことができる著作物や指定管理団体等に関しての規定。(「書協会報」2022年11月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、10月4日に運営委員会を開催しました。(22.11.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、10月4日に運営委員会を開催した。 SARTRASで募集している共通目的事業について、各出版団体でも周知していくことになった(海賊版対策については一般社団法人ABJへの助成が決定)。
続けて分配・整備協力関連として来年度もJCOPYが引き受ける条件等を検討し、実際に整備協力にあたった各出版社のアンケートを基に、手数料、条件等を再度検討した。JCOPYで再度内容を詰めて、提案書という形でSARTRASへ提出することとした。(「書協会報」2022年11月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、10月20日に理事会を開催しました。(22.11.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、10月20日、に理事会を開催した。まず、分配受託団体として一般社団法人新聞著作権管理協会と契約することを承認した。続けて、2023年度の第一分配(新聞、音楽系に限る)について議論が交わされた。実際の分配データを確認したところ、問題点が散見されたことからもう一度分配委員会で検討し、来月の理事会で再度諮ることとした。また、共通目的事業委員会の報告では、教育フォーラムの運営費用を自主事業として申請したが、SARTRASの規程および共通目的事業の規程違反にあたり、取り下げられたこと、補償金制度の海外調査については書類の不備が多く検討できなかったことを報告した。しかし、両事案について理事会で適切な説明が行われなかった点に対して、強い非難があった。(「書協会報」2022年11月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、10月19日に運営小委員会、10月26日に運営委員会を開催しました。(22.11.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、10月19日に運営小委員会を、26日に運営委員会を開催した。小委員会では、JCOPYライセンスの案内の送付およびSARTRASから依頼されている、来年度の整備協力作業についての諸条件を検討した。また、今後の対応について議論し、運営委員会に諮ることとした。
運営委員会では、SARTRASから来た「 来年度契約締結のお願い 」文書に対して、今年度と同条件では引き受けられないこと、新たな提案書を提出する旨を記載して返信したことが報告された。続けて、提案書について再度内容を詰めた。手数料、諸条件ともに内容が固まり、以前、各出版社の整備協力作業担当者向けに行ったアンケート結果を、出版社の生の声として提案書とともに提出することとした。
あわせて、今後の対応についても議論し、引き続きSARTRASの検討状況を注視し、対応していくことが確認された。(「書協会報」2022年11月号より)

「図書館等公衆送信補償金管理協会」は、9月28日に第1回理事会を開催しました。(22.10.20)

図書館等公衆送信補償金制度に関する補償金管理団体として、一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会(東京都千代田区)が9月5日に設立され、9月28日には本年度第1回理事会を開催した。今後、本制度の補償金管理団体として文化庁から指定を受けるべく準備を進めていく。本協会では、ガイドライン委員会および補償金委員会を設置し、設立準備委員会におけるガイドラインWG、補償金WGの検討を継続させる。図書館側との検討の場である関係者協議会についても、本協会が権利者・出版社側の窓口となり対応していく。

一般社団法人図書館等公衆送信補償金管理協会の設立時役員として、設立時代表理事に上野達弘氏(早稲田大学法学学術院教授)、設立時業務執行理事に村瀬拓男氏(日本書籍出版協会)、設立時理事に平井彰司氏(日本文藝家協会)、新井 宏氏(日本雑誌協会)、壼貰田剛史氏(日本写真著作権協会)、設立時監事に宇佐美和男氏(日本音楽著作権協会)が就任した。事務局については、設立準備委員会に引き続き当面書協・雑協事務局が務める。
第1回理事会には、理事5名および監事1名が参加し、上野代表理事の進行の下、実施された。まず、日本写真著作権協会の入社が承認され臨時社員総会を11月に開催することが決議された。また、村瀬理事より、設立後の事務手続きを引き続き行っていく旨の報告がなされた。ドメイン等に利用する略称案についても意見交換があり、「SARLIB」を第一候補として進めていくこととなった。また、事業計画案および収支予算案の検討が行われ、臨時社員総会において、今年度および来年度の会費を1団体10万円とする提案を理事会案として提出すること、理事会での意見を踏まえ、事業計画案・収支予算案の修正を代表理事および常務理事に一任することが確認された。さらに、今後の体制として、従前、設立準備委員会内に設置されていたガイドラインWG および補償金WGを、それぞれ当協会内に設置するガイドライン委員会および補償金委員会とし、ガイドライン委員会の担当理事を村瀬氏・壼貫田氏、補償金委員会の担当理事を平井氏・新井氏とすることが確認された。
今後のスケジュールとしては、文化庁長官から本協会に対して指定の同意確認の照会が行われ、協会から文化庁長官へ同意回答・指定関係書類一式の提出を行った後、文化庁長官による指定を受ける予定。その後、補償金額案に関する意見聴取を図書館設置者等の関係各所に行う。

■図書館等公衆送信補償金管理協会加盟団体一覧(14団体 ※2022年9月末日時点)
新聞著作権管理協会、学術著作権協会、日本音楽著作権協会、日本文藝家協会、日本漫画家協会、日本美術著作権連合、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、自然科学書協会、出版梓会、デジタル出版者連盟、日本医書出版協会、日本楽譜出版協会、日本写真著作権協会(「書協会報」2022年10月号より)

「図書館等公衆送信補償金指定管理団体設立準備委員会」は、9月2日に第12回補償金WGを開催しました。(22.10.20)

権利者・出版社団体で構成される図書館等公衆送信補償金指定管理団体設立準備委員会は、9月2日に第12回補償金WGを開催した。WGでは、9月16日の補償金分科会で提示する補償金額表が確認された。また、今後補償金額の認可に向けて作成する理由書案が示され、各団体からも補足資料を提出してもらうこととなった。また、文化庁に対し補償金意見聴取先について確認が行われ、現時点で想定される図書館や図書館設置者団体が説明された。
(「書協会報」2022年10月号より)

「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、9月9日に第2回全体会、9月16日に第5回補償金分科会を開催しました。(22.10.20)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、9月9日に第2回全体会、9月16日に第5回補償金分科会を開催した。
■全体会
各分科会座長より、分科会での検討状況が報告された。ガイドライン分科会については、村瀬座長よりガイドラインに関する合意事項および継続協議事項が説明された。今後、合意事項に基づき文化庁が政令を策定する予定。補償金分科会については、平井座長より補償金額表が提示され、補償金管理協会が指定を受けた後、補償金案に関する意見聴取を行う旨が説明された。特定図書館等分科会については、福嶋座長より特定図書館等が満たすべき具体的な要件基準や利用者が登録すべき情報について検討状況が説明された。事務処理スキーム等分科会については、立松座長より図書館等における申請受付から送信、補償金支払い等までの標準的な事務処理の要領に関して仮合意事項が説明された。
また、補償金管理協会の設立についての報告や、文化庁による図書館向け調査結果の報告が行われた。その他、検討内容の公開について9月・10月に図書館向けの説明会が実施されること、今後も本協議会および各分科会の枠組みは存続させて協議を進めることなどが説明された。
■補償金分科会
文化庁から意見聴取先についての説明が行われ、聴取先の追加や段取りについて検討された。また、補償金額表や補償金規程・理由書案が平井座長より示された。
(「書協会報」2022年10月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、9月6日に運営委員会を開催しました。(22.10.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)9月6日に運営委員会を開催した。9月1日に行われたフォーラム対応連絡協議会(権利者側打ち合わせ)での検討結果の報告と、7日に行われる同連絡協議会への対応について議論した。委員を中心として出版側の意見をとりまとめた文書を連絡協議会に提出することとした。
続けて、SARTRAS分配委員会の報告、JCOPY・各出版社で行っている権利者特定作業の状況、来年度の整備協力作業をJCOPYおよび各出版社が受ける場合の条件等について議論した。結果、手数料の値上げが必須であること、補償金では利用できない利用方法について、教育機関へのフィードバックが肝要であること等の条件を盛り込みつつ、今後も検討していくこととした。(「書協会報」2022年10月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、9月15日に理事会を開催しました。(22.10.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、9月15日、に理事会を開催した。補償金分配受託団体として、日本漫画家協会、日本音楽著作権協会(JASRAC)と業務委託契約を結んだ旨を報告した。続けて、今年度の第一次共通目的事業の助成事業を検討し、21事業について助成を行うこととした。なお、当該事業についてはSARTRASのHPにて公表される。続けて、共通目的事業関連の規程の改訂を行い、了承した。(「書協会報」2022年10月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、9月21日に運営小委員会、9月28日に運営委員会を開催しました。(22.10.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、9月21日に運営小委員会を、28日に運営委員会を開催した。運営小委員会では、ドイツの管理団体VG WORTとの相互協定に係る交渉がほぼ終了し、10月のIFRRO総会で契約書に調印する予定と報告された。続いて、SARTRASライセンスの動きと今後の対応を検討した。
運営委員会では、著作物の教育利用に関する関係者フォーラムでの動きについて情報を共有した。続いてSARTRASより依頼されて行っている、補償金分配に関わる権利者特定整備協力作業について、来年度も引き受ける上での条件を検討した。8月から行った、各出版社の整備協力作業担当者向けアンケート結果や、委員各社の整備協力を行う上での苦労したポイント、利用報告に記載されている不適切な利用がかなりある状況等から鑑み、来年度も引き受ける場合の諸条件については引き続き検討し、SARTRAS側に文書で提案することとした。
(「書協会報」2022年10月号より)

「図書館公衆送信設立準備委員会」は、7月5日に第11回補償金WG、7日に第5回団体設立WG、22日に第9回ガイドラインWG、8月26日に全体会を開催しました。(22.09.20)

権利者・出版社団体で構成される図書館公衆送信設立準備委員会では、7月5日に補償金WG(平井彰司・新井宏両座長)、7日に団体設立WG(中山祥座長)、22日にガイドラインWG(村瀬拓男・壼貫田剛史両座長)、また、8月26日に全体会が開催し、各WGからの報告や補償金管理団体設立の進捗についての共有を行った。
補償金WG
図書館側から提出された意見書について、回答が検討された。また、補償金算定式の検討も引き続き行われ、書籍一般については係数を10とし、第4回補償金分科会で提示することとした。
団体設立WG
新団体の所在地、設立時代表理事、設立時理事、設立時監事等の定款記載事項について確認され、設立手続きを進めることとされた。
ガイドラインWG
第5回ガイドライン分科会の模様が共有され、政令指定事項に関連して、一部利用の例外部分や発行後相当期間の定義が議論された。本議論を踏まえて、第6回ガイドライン分科会では権利者・出版社側での合意案を提示することとなった。
全体会
各WGおよび関係者協議会での議論状況が報告された。団体設立については、中山弁護士(団体設立WG座長)より、設立手続きの状況が説明され、9月上旬には登記申請が完了する見込みと報告された。また、団体設立後の議論の場について、設立準備委員会は新団体の評議会(仮称)に移行する案が説明された。
(「書協会報」2022年9月号より)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、7月15日に第4回補償金分科会、7月11日、8月5日に第5回、第6回ガイドライン分科会、8月2日に第3回特定図書館等分科会を開催しました。(22.09.20)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、7月15日に第4回補償金分科会、7月11日・8月5日に第5回、第6回ガイドライン分科会、8月2日に第3回特定図書館等分科会を開催した。
補償金分科会
図書館側から提出された意見書に対し、権利者・出版社側の回答を提示し、図書館側と同じ方向性を共有し前向きに検討していきたいとの旨が説明された。また、補償金算定式についての検討状況が説明され、同内容で今後意見徴収することについて図書館側からも了承された。次回分科会は9月15日に開催し、今後意見聴取する補償金規程案の骨格を提示予定。
ガイドライン分科会
第5回では、村瀬座長より、第8回ガイドラインWGで整理した内容について説明された。第6回では、ガイドラインWGで権利者・出版社側で検討した内容を踏まえ、村瀬座長・立松副座長で整理した中間合意案が提示された。改正著作権法第31条における「著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情があるものとして政令で定めるもの」に含める著作物については、座長・副座長で中間合意案の文言を再度調整の上、9月に開催される協議会全体会において報告することとした。
特定図書館等分科会
図書館側より、図書館等公衆送信サービスに係る特定図書館等及び利用者に求められる要件等の文案が提示された。文言は引き続き調整の上、9月の協議会全体会で報告することとした。
(「書協会報」2022年9月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、7月5日、8月2日に運営委員会を開催しました。(22.09.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)の運営委員会が、7月の運営委員会では、JCOPYが行っている、補償金で利用された出版物の権利者特定依頼作業の現状が報告された。また、6月30日に行われた著作物の教育利用に関する関係者フォーラムの報告(同フォーラムでの出版社側の発言に対して、教育関係者側からの反発があり、フォーラムの今後の開催が困難なこと)と今後の対応を検討した。8月の運営委員会では、あるべきライセンスの方向性について議論し、9月に権利者団体と今後のフォーラムの対応を検討する場(フォーラム対応連絡協議会)に向けて対応を協議した。(「書協会報」2022年9月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、7月21日、8月18日に理事会を開催しました。(22.09.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、7月21日、8月18日に理事会を開催した。 7月の理事会では、権利者全体のために行う共通目的事業において、SARTRAS自身が行う自主事業を検討する場として、自主事業等検討会の設置を議論し、了承した。
8月の理事会では、補償金の分配業務を行う団体のひとつとして、協同組合日本脚本家連盟と契約したこと、個人情報保護規程を一部改訂したこと等を決議し了承した。続いて、今年度の共通目的事業として申請された事業について、共通目的事業委員会での審査に続き、理事会でも審査を行い、各事業につき同委員会での審査結果を承認した。(「書協会報」2022年9月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、7月20日、8月17日に運営小委員会、7月27日、8月24日に運営委員会を開催しました。(22.09.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、7月20日および8月17日に運営小委員会、7月27日および8月24日に運営委員会を開催した。
7月の運営委員会では、授業目的公衆送信補償金の分配に係る整備協力作業について、各出版社からアンケート調査によって改善点等の意見を集めることとし、それを基に来年度の対応についてSARTRASとの協議を行っていく方針を了承した。また、図書館公衆送信補償金管理協会(仮)の設立準備が進められているが、同協会の事務局の所在場所をJCOPYとさせてほしい旨の依頼が設立準備委員会からあり、検討の結果、その方向を了承した。
8月の運営委員会では、出版社向けのアンケート案が示され若干の修正を加えた上で、8月中には各社に送付し回答を求めることとされた。その他、教育著作権フォーラムにおいて行われた、SARTRASが行うライセンス制度の在り方についての議論に関して報告され、意見交換が行われた。(「書協会報」2022年9月号より)

「楽譜・音楽書祭り2022」応募ハガキは、8月31日(当日消印有効)に締め切りました。ご応募ありがとうございました。 (22.09.01)

当選者の発表は発送をもってかえさせて頂きます。(2022年10月中旬予定)
「楽譜・音楽書祭り2022」TOP

「楽譜・音楽書祭り2022」ディスプレイ大賞の応募写真は、8月5日に締め切りました。ご参加・ご応募ありがとうございました。 (22.08.31)

「ディスプレイ大賞応募写真一覧コーナー」にて掲載しています。
楽譜・音楽書祭り2022ディスプレイ大賞応募写真一覧コーナー
当選者の発表は発送をもってかえさせて頂きます。(2022年10月中旬予定)

【 お知らせ:新型コロナウイルス感染症への対応について 】(22.08.20)

この度の新型コロナウイルス感染症に罹患された方およびご家族関係者の皆さまに謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。また、医療従事者をはじめ感染拡大防止のために日々ご尽力されている皆さまに深く感謝申し上げます。

まだ、新型コロナウイルス感染症のオミクロン変異株BA.5の感染拡大が続いており、第7波の感染拡大では、全国で数十万人の感染者が毎日でており、連日新型コロナの新規感染者数は過去最多を更新し、医療機関の崩壊が懸念されています。さらに強力な新型コロナ変異株BA.2.75(ケンタウロス株)も感染拡大が懸念されています。

日本楽譜出版協会 事務局では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間は、時差通勤・在宅勤務・テレワークを実施しております。つきましては、テレワーク期間中のお問合せ、ご連絡は HPの「お問い合わせ」より受け承ります。

ご迷惑をおかけいたしますが、関係者の皆様におかれましては、ご理解ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2022年度社員総会にて定款の改正事項「『賛助会員の規約』の新設ついて」が参加社員の全員賛成により議決承認されましたので、当協会の定款改正文案を第2回理事会の承認を経て改正いたしました。(22.07.25)

(一社)日本楽譜出版協会定款は、こちらのPDFファイルをご覧ください。 (PDFファイル:約406KB)

「図書館公衆送信設立準備委員会」は、6月6日、28日に第7回、第8回ガイドラインWG、10日に第4回団体設立WG、23日に第10回補償金WGを開催しました。(22.07.20)

権利者・出版社団体で構成される図書館公衆送信設立準備委員会では、6月6日・28日にガイドラインWG(村瀬拓男・壼貫田剛史両座長)、10日に団体設立WG(中山祥座長)、23日に補償金WG(平井彰司・新井宏両座長)を開催した。
■ガイドラインWG
6日の第7回WGでは、事務処理スキーム等分科会論点に対する権利者・出版社側の意見案およびガイドライン案に関して、各委員から意見が出された。28日の第8回WGでは、8日のガイドライン分科会および20日の事務処理スキーム等分科会の模様が共有され、ガイドライン案に関しては、著作物の単位や発行後相当期間などの考え方について継続検討された。WGでの議論を踏えて、7月11日のガイドライン分科会で図書館側にガイドライン案の骨子を改めて提示する予定。
■団体設立WG
10日の第4回WGでは、補償金管理団体への参画について、設立準備委員会構成団体からの意向表明状況が報告された。各団体から会費についての懸念が示されていたことを受け、団体設立から2023年3月までの一団体あたりの費用として一律10万円とする案が示され、承認された。また、中山座長より定款案が示され、補償金管理団体の所在地や設立時役員の人選について、引き続き検討された。
■補償金WG
23日の第10回WGでは、3日の補償金分科会の模様が共有された。補償金算定式に関しては、書籍一般の係数について各委員から意見が出され、次回WGにて分科会での示し方を決定することとした。
(「書協会報」2022年7月号より)

「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、6月3日第3回補償金分科会、8日に第4回ガイドライン分科会、20日に第2回事務処理スキーム等分科会を開催しました。(22.07.20)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、6月3日に第3回補償金分科会、8日に第4回ガイドライン分科会、20日に第2回事務処理スキーム等分科会を開催した。
■補償金分科会
前回分科会後に図書館側から提出された見解に対し、権利者・出版杜側の回答を提示した。また、平井座長より第9回WGまでの補償金算定式についての検討状況が説明された。
■事務処理スキーム等分科会
権利者・出版社側から提出した意見を受けて、図書館側より仮合意事項案が提示され、権利者・出版社側の委員からは概ね提示された内容で進めていきたいとの旨、発言された。(「書協会報」2022年7月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、6月7日に運営委員会を開催しました。(22.07.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)の運営委員会が、6月7日に開催した。SARTRASより依頼を受けて、JCOPYにて行っている整備協力作業の案内文書について、最終確認を行い、了承した。これを受けて翌日には、既にJCOPYに通知されている、各出版社の整備協力作業担当者向けに、昨年4月から6月に教育機関で利用された出版社別の利用報告データと整備協力作業に関わる文書一式の送付を行った。また、JCOPYによる整備協力作業の説明会を6月29日に行う予定であることも報告した。続いて、SARTRASにおける教育機関向けライセンス制度の状況について共有し、継続して検討していくこととした。(「書協会報」2022年7月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、6月16日に総会・理事会を開催しました。(22.07.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、6月16日に総会・理事会を開催した。総会では、2021年度の事業報告および決算報告を行い、了承した。また、役員と任期の決議を行い、理事29名、監事2名とし、任期は二年後の次期社員総会までとした。続いて、理事会を開催し、役員の選任を行った。理事長を引き続き土肥一史氏、副理事長を土屋俊、三田誠広の両氏に選任した。また、昨年度と今年度の管理手数料および分配のスケジュールについて確認し、あわせて補償金分配規程の一部変更についても議論し了承した。
引き続き、委員会規程についても変更案が提案され、指定代理者、オブザーバーの届けを必要とすること、あわせて、理事会も理事随行者としてオブザーバーを規定する旨の提案が行われ了承した。今後、各協議会からの届け出によって上記を決定する。以上を踏まえて、SARTRASの各委員会の委員を選任した後、委員長、副委員長についても選任した。(「書協会報」2022年7月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、6月15日に運営小委員会、22日に運営委員会、24日に理事会および定時総会を開催しました。(22.07.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、6月15日に運営小委員会、 22日に運営委員会を開催した。24日に理事会および定時総会を開催した。
総会では2021年度の事業報告・収支決算が諮られ承認された。2021年度の使用料徴収額は、3億5,386万円、うち19.2%に相当する6,778万円が管理手数料として控除された。また総会では、役員改選が行われ、当協会推薦の相賀代表理事、金原優副代表理事をはじめ、武田実紀夫専務理事を含む全役員が再任となった。
運営委員会では、授業目的公衆送信補償金の分配のための権利者特定作業につき、各出版社における作業が開始されており、各社の連絡窓口が判明している社は全体の65%となっていること等が報告された。さらに、各出版社自身が著作権を保有している著作物への分配はJCOPY経由で行うことになるが、これに関して、SARTRAS との間で締結する分配業務委任契約書の内容についての確認が行われた。(「書協会報」2022年7月号より)

「図書館公衆送信設立準備委員会」は、5月11日に第3回団体設立WG、23日に第9回補償金WG、24日に第6回ガイドラインWGを開催しました。(22.06.20)

権利者・出版社団体で構成される図書館公衆送信設立準備委員会では、5月11日に団体設立WG(中山祥座長)、23日に補償金WG(平井彰司・新井宏両座長)、24日にガイドラインWG(村瀬拓男・壼貫田剛史両座長)が開催された。
■団体設立WG
11日の第3回WGでは、補償金の管理団体の所在地について、事務局よりSARTRASとの交渉状況が報告され、引き続き各団体でも検討することとなった。また、設立時理事の構成については、設立時代表理事一名、権利者・出版社側で各二名、合計五名とすることとなった。次回6月10日のWGでは、定款案が示される予定。
■補償金WG
23日の第9回WGでは、4月の補償金分科会を踏まえて図書館側より提示された見解書について、検討が行われた。補償金分科会で提示している補償金額算定式は、資料の外形で判断することを念頭に組み立てたもので著作物の種類を考慮した分類ではなく、著作物の種類についての分類の議論はガイドライン分科会にて行うべきとされた。また、新聞、雑誌、書籍の補償金算定式については、それぞれの根拠や考え方を図書館側に改めて説明することとされた。当日の議論内容をもって、6月3日に開催される補償金分科会で図書館側に回答する予定。
■ガイドラインWG
24日の第6回WGでは、4月のガイドライン分科会で示されたガイドライン目次案について図書館側より提示された意見が村瀬座長より説明された。また、4月の事務処理スキーム等分科会で図書館側より示された事務処理スキームに関する論点について、同分科会副座長を務める新井委員より権利者・出版社側としての意見案が示された。ガイドライン案に関しては、前回WGにて提示された素案に対して、日本脚本家連盟、日本漫画家協会、日本楽譜出版協会、学術著作権協会、日本美術著作権連合、日本写真著作権協会より意見が示され、各委員から説明が行われた。次回6月6日のWGでは村瀬座長より改めてガイドライン案が示され、6月8日のガイドライン分科会に臨む予定。(「書協会報」2022年6月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、5月10日に運営委員会を開催しました。(22.06.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)の運営委員会が、5月10日に開催された。はじめにSARTRASへ派遣している理事の確認を行い、昨年度と同様に、金原優(医学書院)、井村寿人(勁草書房)、松野直裕(小学館)の各氏とした。
続けて権利者特定のための整備協力作業の案内・説明文書、今後のスケジュールを確認し、6月以降に正式に案内していくこととした。
(「書協会報」2022年6月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、5月19日に理事会を開催しました。(22.06.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、5月19日に理事会を開催した。定時社員総会の開催決議、補償金分配のスケジュール確認を行い、年度内の分配を必ず実施すること、教育新聞への制度普及啓発のための広告出稿を確認した。(「書協会報」2022年6月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、5月18日に運営小委員会、25日に運営委員会を開催しました。(22.06.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、5月18日に運営小委員会、 25日に運営委員会を開催した。運営委員会では、2021年度の事業報告、収支決算案が諮られた他、SARTRAS補償金分配に係る権利者特定作業の詳細がようやく固まり、6月7日の出著協運営委員会を経て該当出版者への依頼を行うことを確認した。(「書協会報」2022年6月号より)

(一社)日本楽譜出版協会2022年度定時社員総会が開催されました。(22.05.30)

2022年度定時社員総会を終えて

理事長 下條 俊幸

 長引くコロナ禍による社会環境をいまだに考慮せざるを得ない状況が続く中、理事会では、リアル開催を前提としつつ、それが困難であっても、昨年より前進した形で実施するよう検討して参りました。今年度は、ZOOMを活用したオンライン会議を軸として、電子投票議決も併用した社員総会として実施することに致しました。

事前に事務局より総会資料を配信し、早々に11社からメールにて議決権を行使頂きました。当日は、19社の出席(内4社は議決権行使済み)をもって、無事に定時社員総会が成立致しました。週末のご多忙の折、ご参加頂きました皆さまには感謝申し上げます。
 総会に先立ち、誠に残念ではありますが、長年、日本楽譜出版協会の発展にご尽力いただきました名誉顧問 内田豊さんが4月16日にご逝去されました。在りし日の内田さんを偲び、参加者全員で黙祷を捧げました。

 総会の冒頭、佐々木会長からのご挨拶の後、会員社代表者及び担当者の交代による新名簿をお伝えし、交替となった方々、それぞれご挨拶をいただきました。事業報告事項としては、昨年新設したSARTRAS等対策特別委員会 今井委員長より、授業目的公衆送信補償金管理協議会、図書館等公衆送信補償金制度についての報告、事務局も加わり、JCOPY、出著協等、前述の補償金制度運用に伴う現状報告、楽譜コピー問題協議会及び文化芸術推進フォーラム等、協会活動と深く関係する関連団体の活動報告をお伝えし、日本基督教出版局の退会報告含め会員社の皆さまからの特別なご意見もなくご承認いただきました。
 次に検討・承認事項に移り、第1号議案の2021年度事業報告、決算・監査報告と各委員会の活動報告事項、第2号議案の2022年度の協会活動として、各委員会より、事業計画案と予算案をご説明させて戴きました。会員社全26社からの異議、ご意見もなく全会一致でご承認戴きました。とりわけ、年度は跨ぎましたが、本年4月に実施した、ネットワーク委員会主催のJASRAC・楽譜出版協会 合同意見交換会での議論がきっかけとなり、「出版使用料」に関して、双方継続協議していくことになり、当協会として制作委員会、著作権委員会及びネットワーク委員会を中心とする横断的な検討委員会を新たに編成し活動を開始することとなりました。今後への期待感が一層高まりつつあることを申し添えたいと思います。
 第3号議案では、今後協会に参画して戴ける会社、団体を広く募るため、現状の定款規定の内容で不足している、権利等の詳細な規定を補足し、新たに附則規程として提案致しました。各社からの異論もなくご承認いただきました。

 最後になりますが、ご承知の通り、今期は任期2年目の年度になります。理事会及び運営委員会体制の変更はありません。理事会といたしましても楽譜業界の発展と活発かつ有益な協会活動の実現を目指し、さまざまな活動を実行しその責任と任期を果たして参りたいと存じます。会員社の皆さまには、引き続きご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

(一社)日本楽譜出版協会2022年度定時社員総会における主な議事内容

日 時:2022年5月20日(金)
会 場:ZOOMオンライン会議及び電子投票議決併用社員総会

[議 題]
[報告事項]
  • 新名簿紹介: 2021年5月~2022年4月までに代表者、担当者の交代・変更のあった会員社名簿報告&紹介
  • 授業目的公衆送信補償金管理協議会(SARTRAS)及び図書館等公衆送信補償金制度関係の報告の件
     (SARTRAS関連対策特別委員長より報告いたしました。)
  • その他、関連団体報告
    出版者著作権管理機構(JCOPY)、楽譜コピー問題協議会(CARS)、文化芸術推進フォーラムの現状報告の件
    (事務局担当者より報告しました。)
  • 日本基督教団出版局の退会の報告

《検討・承認事項》

第1号議案

2021年度各委員会別事業報告&決算報告、
2021年度決算報告&収支計算書報告及び監査報告の件 

<第1号議案審議投票結果>
第1号議案は、全員承認により承認可決されました。
<承認事項>
・2021年度各委員会事業報告&決算報告、2021年度決算報告&収支計算書報告及び監査報告

第2号議案

2022年度各委員会事業計画案&予算案報告、
2022年度事業計画案及び予算案の件

<第2号議案審議投票結果>
第2号議案は、全員承認により承認可決されました。
<承認事項>
・2022年度各委員会事業計画案&予算案、2022年度事業計画案及び予算案

第3号議案

賛助会員の規約の新設ついての件

<第3号議案審議投票結果>
第3号議案は、全員承認により承認可決されました。
<承認事項>
・賛助会員の規約の新設ついて

「図書館公衆送信設立準備委員会」は、4月1日に第1回団体設立WG、19日に第2回団体設立WG、19日に第8回補償金WG、26日に第3回全体会を開催しました。(22.05.20)

権利者・出版社団体で構成される図書館公衆送信設立準備委員会では、4月1日・19日に団体設立WG、19日に補償金WG(平井彰司、新井宏両座長)、26日に全体会が開催された。
■団体設立WG
1日の第1回WGでは、座長として、設立準備委員会事務局の中山祥弁護士が選出された。補償金指定管理団体設立にあたっての手続きについて中山座長より説明が行われ、今後のスケジュールや団体の構成について議論された。19日の第2回では、設立準備委員会に参加している各団体への案内内容や管理団体の定款作成に必要な事項が検討された。
■補償金WG
19日の第8回WGでは、4日の補償金分科会の模様が共有された後、各著作物の補償金計算式について引き続き議論が行われた。
■全体会
26日の第3回全体会では、スケジュールについて8月末の団体指定、9月から10月頃での補償金規定案提出を目指して進めることが村瀬拓男座長より説明された。また、ガイドライン・補償金・団体設立WGの検討状況について各WG座長より報告が行われた。団体設立関連では、設立準備委員会を構成する17団体に指定管理団体への加入をお願いしたい旨が説明された。また、団体の所在地として候補に挙がっているSARTRASとの交渉を団体設立WGに委任する旨や設立時理事数について有識者理事1名と権利者と出版社からそれぞれ1名ないし2名を出す形で進める案が承認された。(「書協会報」2022年5月号より)

「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、4月4日に第2回補償金分科会、11日に第3回ガイドライン分科会、28日に第1回事務処理スキーム等分科会を開催しました。 (22.05.20)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、4月4日に第2回補償金分科会、11日に第3回ガイドライン分科会、28日に第1回事務処理スキーム等分科会を開催した。
■補償金分科会・ガイドライン分科会
権利者・出版社側より、それぞれ補償金額の検討状況、ガイドラインの目次案が示された。これらに対する図書館側からの意見も踏まえ、WGで引き続き検討を行う予定。
■事務処理スキーム等分科会
座長として国立国会図書館の委員である立松真希子氏、副座長として日本雑誌協会の委員である新井宏氏が選出され、事務処理の工程ごとに主な検討事項について議論された。(「書協会報」2022年5月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、4月5日に運営委員会を開催しました。(22.05.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)の運営委員会が、4月5日に開催された。この日は、JCOPYライセンスの今後の進行に関する報告、SARTRAS補償金の権利者特定作業に関する準備状況等に関する意見交換等が行われた。 (「書協会報」2022年5月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、4月20日に運営小委員会、27日に運営委員会を開催しました。(22.05.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事)は、4月20日に運営小委員会、27日に運営委員会を開催した。運営委員会では、SARTRASの徴収した補償金分配のための権利者特定作業を該当出版社に依頼するための準備に関する検討を行った。また、視覚芸術等教育作権協議会から出版社経由で著作者に配布することを要望されている文書については、著作者への配布方法は各社の判断で決めてもらうしかないので、慎重に判断して決定してほしい旨を付して各社に送付することとした。(「書協会報」2022年5月号より)

【訃報】当協会名誉顧問 内田 豊氏は、4月16日未明にご逝去されました。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。(22.04.26)

誠に、残念なお知らせでございます。謹んでお知らせいたします。

前身である「日本音楽出版懇話会」の時代から当協会の創設と発展に尽くして頂いていた
名誉顧問 内田 豊氏が4月16日(土)未明に、ご逝去されました。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
なお、ご葬儀・告別式は、4月25日にご親族のご意向で近親者のみで執り行われました。合掌

名誉顧問 内田 豊氏 略歴

内田 豊氏(元全音楽譜出版社常務取締役、日本楽譜出版協会名誉顧問)
 同氏は全音楽譜出版社在任中から、1967年に発足した日本音楽出版懇話会での中心メンバーとして日本楽譜出版協会の創立(1986年)以来、理事(事務局長)、初代責任理事として尽力。2009年に顧問に就任してからも2011年の協会の一般社団法人化に貢献、音楽・楽譜の普及と著作権への理解に対する啓蒙活動、楽譜出版者固有の権利を訴え続け、同協会の発展に寄与し、文化庁をはじめ多くの関連団体を通じて活動を続けてきました。まさに楽譜出版のエキスパートでした。

皆様から内田 豊様へのメッセージ (22.04.30)[PDF:641KB]

◎下條俊幸理事長 より 内田 豊名誉顧問へ (22.05.01)

内田豊さんを想って

「良好な人間関係の秘訣の半分は相手の意見を慮ること、残りの半分は自身の意見開陳への辛抱強さである。」とは、18世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したアメリカの劇場プロデューサーであり、初期のアメリカ映画プロデューサーでもあったダニエル・フローマンの言葉。

まさに内田さんならではの作法としての立ち居振る舞いとその実績に重なるところを大いに感じる。
ご自身の表現したいことと同じ分量(それ以上かも知れない)は、必ず真摯に相手の話を聞く姿勢にいつも感心させられた。
恐らく、そう云った内田さんの長い日常の積み重ねによって、活動の軸である全音と楽譜出版協会、さらに関連団体など、活動領域における信頼関係は高く、しかもその濃度はいたって濃く、私たちの想像をはるかに超えている。今でも、またどこに行っても「内田さん」の話が出ないときはない。しかも不思議なことに、その時々の皆さんの表情が、一様に穏やかな笑顔に変わるのが、まさに「ミスター全音」「ミスター楽譜出版協会」の所以であり真骨頂に違いない。

私自身、この歳になっても少しは成長したいという一人前の願望があって、方向を見失いかけた時など、内田さんのその立ち居振る舞いを想い起し、自身の仕事の中で模倣することがある。私自身が真剣になればなるほど、熱くなればなるほど、残念ながら何故だか廻りから人の姿が消えてしまう気がしてならない。
思い過ごしだろうか?

内田さんの足元に及ばないのは重々承知しつつ、少しでも近づけられるよう、日々努力して参ります。

合掌

2022年5月1日
一般社団法人日本楽譜出版協会 理事長
下條 俊幸

「図書館公衆送信設立準備委員会」は、3月9日、31日にガイドラインWG、10日、25日に補償金WGを開催しました。「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、3月14日に第2回特定図書館等分科会を開催しました。 (22.04.20)

図書館公衆送信設立準備委員会は、3月9日、31日にガイドラインWG(村瀬拓男・壷貫田剛史両座長)、10日・25日に補償金WG(平井彰司・新井宏両座長)を開催した。
■ガイドラインWG
9日の第4回会合では、2月に行われた第2回ガイドライン分科会、第1回特定図書館等分科会の模様が分科会委員より報告された。この日はガイドライン分科会を踏まえて図書館側より提出された意見について、関連論点と共に議論が行われた。
11日の第5回では、冒頭に指定管理団体の設立スケジュールについて、文化庁より当初予定していた4月ではなく8月頃の指定でもよいとされた旨が報告された。また、14日の第2回特定図書館等分科会で図書館側より提示された特定図書館等及び利用者に求められる要件等の案について、権利者・出版社側としての意見が検討された。ガイドライン内容については、新聞著作権管理協会からの意見、医書.jpからの要請書が説明され、また、村瀬座長より提示されたガイドラインの素案も踏まえて4月11日のガイドライン分科会での対応等が議論された。
■補償金WG
10日の第6回会合では、商業出版物について日本医書出版協会、新聞著作権管理協会、日本雑誌協会より補償金額案の提案がされ、議論が行われた。25日の第7回では、 冒頭に文化庁より独禁法上の留意点について説明された。また、図書館側より提示された補償金に関する見解が紹介され、4月4日の補償金分科会での対応が検討された。専門図書や無償頒布出版物等に関する補償金額として、新聞著作権管理協会、日本医書出版協会、出版梓会、日本美術著作権連合、日本写真著作権協会より提案が行われた。
図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、3月14日に第2回特定図書館等分科会を開催した。特定図書館等が満たすべき具体的な要件・基準や利用者の登録情報、データの不正拡散防止の措置等について、図書館側より案が示され、意見交換が行われた。最終案は5月の第3回分科会にて示される予定。
(「書協会報」2022年4月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、3月1日に運営委員会を開催しました。(22.04.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、3月1日に運営委員会を開催した。
SARTRASから依頼されている、補償金分配に関する権利者特定作業の方法・手数料等を落とし込ん だ契約書と確認書を検討し、SARTRASへ提出することとした。また、利用報告データの整備協力作業手順を確認し、各団体事務局を通じて、各社からの意見を集約することとした。続いて、JCOPYライセンスについて、文化庁に使用料規程等必要書類を提出する旨の報告があった。 その他、SARTRAS共通目的事業委員会、教育フォーラム高等WGの状況が報告された。
(「書協会報」2022年4月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、3月17日に理事会を開催しました。(22.04.20)

SARTRAS(=授業目的公衆送信補償金等管理協会、土肥一史理事長)は、3月17日に理事会を開催した。
2022年度の事業計画、収支予算が報告され概ね了承された。また、現在決定している補償金の分配受託団体に加え、日本専門新聞協会、日本文藝家協会の二団体を新たに分配受託団体とすることが了承された(現在登録されている分配受託団体はSARTRASのHP参照)。
また、現在進行している共通目的事業委員会の状況と委員会規程について議論し、今年度の業務執行状況についても報告があった。その他、新職員が4月から入杜すること、来年度以降の会費について委員から意見が述べられた。
(「書協会報」2022年4月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、3月16日に運営小委員会、23日に運営委員会、24日に総会・理事会を開催しました。(22.04.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、3月16日に運営小委員会、 23日に運営委員会、24日に総会・理事会を開催した。
これに先立つ3月1日に、医学系の高等教育機関に対する授業目的の複製・公衆送信に関するライセンス契約のための使用料規程を文化庁に届け出、同ライセンス体制が4月1日から運用開始されることが決定した。
これに関する委託者向け説明会を12月18日に開催するとともに、ライセンス対象となる全国1179校宛に説明文書が送付された。
運営委員会では、補償金の分配先権利者特定のために、各出版社に依頼する作業の準備が続いている。これに関して、SARTRASとの間で締結する業務委託契約書ならびに確認書についても大筋で合意が成立し、近々契約締結が行われる見通しとなった。実際の各社依頼作業に関しては4月以降に行われる予定である。
総会では、2022年度の事業計画、収支予算が諮られた。事業計画では、上記教育機関向けライセンスの推進、SARTRASが徴収した補償金分配に係る整備協力の実施、海外の著作権管理団体との連携等が謳われており、収支予算では、2022年度の使用料徴収目標額として、4億4百10万円が計上された。
なお、教育目的利用ライセンスに係る使用料収入は見込みが立てにくいとして予算には計上されていない。(「書協会報」2022年4月号より)

「ロシアのウクライナ侵攻に対する抗議声明」(22.03.31)

2022年3月31日
一般社団法人 日本楽譜出版協会

抗議声明

2月24日に始まったロシア指導者の指示によるロシア軍のウクライナ侵攻によって、数多くの人々が傷つき、殺害されています。一方、ロシア国内ではこの侵攻に対し反対の声を上げた多くの市民が拘束され、ロシアの報道機関への弾圧も強まっています。
 ロシア軍がウクライナ国内で行なっている行為は、完全な侵略戦争であり、ウクライナの無防備な一般市民の人々の命や財産も奪うことやロシアの人々の言論の自由や表現の自由を奪うことは、「人間の尊厳と民主主義」を破壊する行動で、世界の平和を脅かす許し難い暴挙です。

当協会は出版に携わる者として、言論、表現、報道の自由を保障することを強く要求するとともに、即時の停戦と、暴力ではなく言論による平和的解決を強く望みます。
 ウクライナの人々の命や財産がこれ以上奪われないように、そしてウクライナの人々が築いた文化、産業、街や学校、施設などがこれ以上破壊されないように、そしてウクライナやロシアの人々の「人間の尊厳」としての「命や財産や自由や民主主義」が奪われることのないように、一日も早い戦争の終結を願います。


ご参考までにウクライナ国民への支援を募っている主な募金受付窓口の一例は以下の通りです。
(もとより支援の活動は個々人の任意であり、何ら募金を強いるものではありません)
国際協力NGO ジャパン・プラットフォーム
国連UNHCR協会
ユニセフ「ウクライナ緊急募金」

「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、2月9日に第1回補償金分科会、2月10日に第1回特定図書館等分科会、2月21日に第2回ガイドライン分科会を開催しました。(22.03.20)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、2月9日に第1回補償金分科会、10日に第1回特定図書館等分科会、21日に第2回ガイドライン分科会を開催した。

■第1回補償金分科会
本分科会の座長として、平井彰司氏(日本文藝家協会)、副座長として、佐藤康之氏(国公私立大学図書館協力委員会)が選出された後、分科会の目的及びスケジュールについて共有された。また、権利者・出版社側での検討状況として補償金額算定にあたっての前提や算定式案が平井座長より説明され、図書館側との質疑応答が行われた。

■第1回特定図書館等分科会
本分科会の座長として、島貫浩氏(全国公共図書館協議会)、副座長として、壼貫田剛史氏(日本写真著作権協会)が選出された。検討の進め方・スケジュールや、特定図書館等が満たすべき要件や情報管理など分科会で合意すべき事項について島貰座長より説明され、協議が行われた。

■第2回ガイドライン分科会
第2回より有識者として上野達弘氏(早稲田大学法学学術院教授)が構成員として参加することとなった。また、前回の議論を踏まえ、公衆送信対象資料に関する論点及び権利者・出版社側から出た意見が村瀬座長より説明され、検討が進められた。
権利者・出版社団体で構成される設立準備委員会では、2月4日に第3回ガイドラインWG(村瀬拓男・壷貫田剛史両座長)、18日に第5回補償金WG(平井彰司、新井宏両座長)が開催された。

■第3回ガイドラインWG
1月19日に行われた第1回ガイドライン分科会で図書館側から出た意見等が共有され、2月21日のガイドライン分科会に向けて、主に公衆送信対象資料に関する権利者・出版社側の意見について議論された。

■第5回補償金WG
9日の補償金分科会の模様や図書館側の意見が共有され、引き続き補償金額や料金体系について検討された。

(「書協会報」2022年3月号より)

出版教育著作権協議会(出著協)」は、2月1日に運営委員会を開催しました。(22.03.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、2月1日に運営委員会を開催した。SARTRASから依頼されている、補償金分配に関する権利者特定作業について、引き続き、各出版社への依頼方法等を検討した。SARTRASから来ている、昨年4月から6月までの利用報告データ(サンプル調査に該当した学校から、当該期間に公衆送信をした著作物を報告してもらったもの)によると、出版社約500社が該当する旨もJCOPYから報告された。 また、JCOPYライセンスについても報告があり、文化庁への認可申請が受理されるよう引き続き動いてくことが確認された。
(「書協会報」2022年3月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、2月17日に理事会を開催しました。(22.03.20)

授業目的公衆送信補償金等管理協会(=SARTRAS、土肥一史理事長)は2月17日に理事会を開催した。学校設置者から徴収する補償金額が想定より多かったことから、補正予算を組んだこと、分配受託団体の決定、共通目的事業委員会の規程などが諮られ、一部理事長一任とし承認した。
(「書協会報」2022年3月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、2月16日に運営小委員会を2月24日に運営委員会を開催しました。(22.03.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、2月16日に運営小委員会、 同24日に運営委員会を開催した。運営委員会では、大学医学部向けのライセンスに係る使用料規程改定に関し、全国医学部長・病院長会議に対して意見聴取を行ったものの特段の意見は出されなかったが、念のため同事務局との懇談を行ったこと、これにより使用料規程改定の届出に先立つすべての手続きを終了したので、文化庁との最終確認を経て、速やかに届出を行う予定であると報告された。
SARTRASが徴収した授業目的公衆送信補償金の分配に係る権利者特定作業に関して、個々の出版物の権利者を発行元出版社で調査した結果をどのような分類で回答してもらうか等の具体的な手続きについての検討が行われた。実際にJCOPYから各出版社に依頼が行われるのは、SARTRASとJCOPY間での業務委託契約が締結された後の3月下旬以降になる見込みである。(「書協会報」2022年3月号より)

文化芸術振興議員連盟は、文化芸術推進フォーラムの協力で「文化芸術」VOL.16(2022)を発行しました。(22.03.16)

文化芸術振興議員連盟発行 「文化芸術」VOL.16(2022)[PDFデータ3MB]

日本楽譜出版協会・著作権委員会主催「著作権レポート」のご案内(外部閲覧者用)

毎年当委員会が開催しておりました「著作権講座・研修会」は、集会で密を避けるため見送りが続いておりますが、
それらに代わる企画として、この度下記のような『著作権レポート』を公開する運びとなりました。
今回の「著作権レポート」は、これまで講座へご登壇いただいておりました弁護士の福井健策先生、橋本阿友子先生に執筆をお願いいたしました。

皆様に少しでも有効な情報がお送り出来ればと考えております。どうぞご覧ください。

日本楽譜出版協会 著作権委員会『著作権レポート』
【テーマ】コロナ時代の著作権の動向
●第1回 「コロナ時代の著作権の動向」 福井健策 :執筆 公開日:2022年3月17日(木)
●第2回 「法改正」 橋本阿友子 :執筆 公開日:2022年3月25日(金)
●第3回 「演奏権」 橋本阿友子 :執筆 公開日:2022年5月24日(火)

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日本楽譜出版協会 著作権委員会

「図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、1月19日に第1回ガイドライン分科会を開催しました。図書館等公衆送信補償金指定管理団体設立準備委員会では、1月13日、31日に補償金WGの第3回、第4回会合を開催しました。(22.02.20)

図書館公衆送信サービスに関する関係者協議会は、1月19日に第1回ガイドライン分科会を開催し、権利者・出版杜側、図書館側あわせて10団体が参加した。 この日はスケジュールの確認やガイドライン策定に関する論点案の提示が行われた。また設立準備委員会では、1月13日、31日に補償金WG(平井彰司、新井宏両座長)の第3回、第4回会合が開催され、補償金額や料金体系について検討が進められた。
■ガイドライン分科会
19日の第1回分科会では、 座長として、日本書籍出版協会からの委員である村瀬拓男氏、副座長として、国立国会図書館からの委員である伊藤克尚氏が選出された。その後、村瀬座長による進行の下、スケジュールについて説明が行われた。ガイドライン分科会としては、第1回でガイドライン策定に関する論点案の共有、第2回で論点に対する意見出しを行い、4月中旬頃の第3回でガイドラインの素案を提示、6月上旬に最終案を決定し、7月上旬には確定といった予定。
次に、ガイドライン策定に関する論点案について、主に権利者・出版社側で検討したポイントが村瀬座長より説明された。図書館側からは、論点案の構成について、公衆送信対象資料に関する検討が優先すべき事項である、また、現状の複写に関する31条1項と今回の検討事項である公衆送信に関する2項は切り分けるべきといった意見があり、次回以降は議論の順番等も勘案した構成にすることとした。
今後の進め方としては、 追加論点がないか図書館側で確認した後、それを踏まえて権利者・出版社側も検討を行うこととなった。次回ガイドライン分科会は2月21日の予定。 その他、関係者協議会の会合としては第1回補償金分科会が2月9日、第1回特定図書館等分科会が2月10日に開催される予定。特定図書館等分科会の構成団体は下記の通り。
◎特定図書館等分科会(8団体)日本写真著作権協会、日本書籍出版協会、日本文藝家協会、日本楽譜出版協会、全国公共図書館協議会、国立国会図書館、国公私立大学図書館協力委員会、日本図書館協会
■補償金WG
13日の第3回WGでは、関係者協議会の補償金分科会への参加団体が確定した旨、報告された。次に前回WGの内容を踏まえ、引き続き、補償金の料金体系について議論が行われた。また、参考として、JCOPY及びメデイカルオンラインの検索サービスや日本複製権センターの複製利用許諾、大宅壮一文庫の雑誌コピーサービスについて、それぞれ内容や料金などが説明された。
31日の第4回WGでは、前回会合を受けた意見が、日本シナリオ作家協会、出版梓会、日本美術著作権連合より説明された。また、2月9日の補償金分科会において、一律価格、ページ単価といった料金体系案や著作物の分類など、図書館側にどのように資料提示するか検討された。次回WGは2月下旬に開催予定。 (「書協会報」2022年2月号より)

出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、1月19日に運営小委員会を1月26日に運営委員会を開催しました。(22.02.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、1月19日に運営小委員会、26日に運営委員会を開催した。教育補償金の分配に係る出版社への権利者特定依頼について、SARTRASとの業務委託契約に関する検討が行われた。運営委員会では、出著協との連名の要望書に対する回答が20日の SARTRAS理事会で承認されたことを受けて、その回答を概ね了承するものの、今後予定される、昨年4月~6月の利用報告データにある約480社の出版社への依頼方法等については、なおSARTRASと詰めていくことが必要であるとされた。業務委託契約等を詰めていき、出版社への依頼は3月以降になる見込み。その他、大学医療系学部に対するライセンス実施に向けて、全国医学部長・病院長会議の構成員に対し使用料規程案についての意見を再度求めたが、これに対する回答は一切なく、文化庁への使用料規程提出の手続きを進めていく旨の報告がなされた。
(「書協会報」2022年2月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、1月20日に臨時社員総会・理事会を開催しました。(22.02.20)

授業目的公衆送信補償金等管理協会(=SARTRAS、土肥一史理事長)は1月20日に臨時社員総会・理事会を開催した。
臨時社員総会では、来年度の各協議会に求める会費について決議し、了承された。理事会では、JCOPYをはじめとする、各教育機関から上がってきた利用報告のデータを整備する、整備協力団体への手数料が検討され、SARTRASからから各協力団体へ、1件1,400円とすることとした。続いて、委員会規程案について検討、意見交換をしたが一定の結論を得るには至らず、引き続き弁護士等に確認を取りつつ、進めていくこととした。
(「書協会報」2022年2月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、1月11日に運営委員会を開催しました。(22.02.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、1月11日に運営委員会を開催した。SARTRASから依頼されている、補償金分配に関する権利者特定作業について、引き続き、各出版社への依頼方法、SARTRASへ求める、各出版社およびJCOPY(データの整備・各社への協力依頼を実施)の手数料等を検討した。SARTRAS分配委員会で検討され、出著協・JCOPYに依頼されている分配スキームでは、出版社への協力が得られない可能性が高い旨を再度確認し、改めて、実務に即した方法を求めることとし、要望書を出すこととした。
(「書協会報」2022年2月号より)

《理事会&運営委員会》
理事長および各委員会委員長より年頭所感と活動報告(22.01.31)

下條俊幸理事長&広報委員長(全音楽譜出版社)

日本楽譜出版協会 2022年年頭所感

国外の状況は気になりつつも、おそらく誰もが昨年末のコロナ終息への期待感の中、新たな年を迎え、穏やかで健やかなお正月を過ごしたことと思います。私たちの事業活動に大きく影響のある、演奏会等、さまざまな表現活動は、開催制限の一定量解除され始め、可能な範囲で自主的な感染対策を講じながら、健全な形で動き始めた矢先、想定内とはいえご承知の通り、新たな変異株が急速に猛威を振るい、悩ましい日々が続いており、残念ながら景色がまたどんよりしてきたようです。

昨年の年頭所感で、「仕事においても生活の上でも、環境の基準をコロナ前に求めてはならない」と申し上げました。昨年は、その表現に、表面的で説得力に乏しく、なによりまだ様になっていない感覚も残っていたように思います。それから一年、さまざまな経験をすることで、今では完全に身についてきたようにも感じます。

今年、いやこれから先、どれくらい時間がかかり、どういう形で治まっていくのか、あるいは環境が安定した時、どのような景色が見えてくるのか?おそらく誰もが分からない状況ではありますが、私たちはこの先、変わりなくそれぞれの仕事をこなし、生活していかなければなりません。長く息苦しい環境は、とかく視野も守備範囲も狭くなり、思考も不健全で悪循環に陥りがちになります。だからこそ、楽譜出版協会の活動の中から、日常の悩ましい「不安」を「安心」に繋がる協会活動が厳しい環境だからこそ業界団体としての大事な役割なのかも知れません。

それぞれの委員会による従来の活動を基軸として、理事・運営委員会中心に、より横断的で活発な組織運営ととともに広報活動に注力して参りたいと思います。

引き続きご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

野田修市販売対策委員長(ドレミ楽譜出版社)

2022年度の販売対策委員会の主な活動は、例年行っている「楽譜・音楽書祭り」の実施となります。
楽譜・音楽書祭りについては、2022年度も継続を予定し実行委員会も設置。12月に例年通り参加要領及び申込等も作成し、春日井実行委員長のもと事務局に全面協力いただき粛々と準備を整えております。本年もまた奮ってご参加いたただきますように、ご支援とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
委員会活動については、一昨年3月より、コロナ感染症対策として全体での委員会の開催は控えております。また本年の活動に関しても、楽譜・音楽書祭り実行委員会はともかく委員会担当や参加社へは、事務局より電子メールやリモートでの説明、参加促進となっております。心苦しくはございますがご了承願います。
新型コロナ・オミクロン株による感染拡大の折り、当協会内また多くの関連各社でも感染を耳にするようになりました。皆様におかれましてもくれぐれも、ご自愛下さいますようご祈念申し上げます。

木村一貴著作権委員長(カワイ出版(全音楽譜出版社カワイ出版部))

新年にあたり、昨年の活動と今年の予定をご報告申し上げます。

昨年2021年は、法改正があり図書館関係の権利制限規定の見直しが行われました。コロナ禍に於ける外出自粛等により、インターネットを通じた図書館資料へのアクセス要望が強まったことを踏まえ、公衆送信部分の規定が改正されました。この他にも、配信での音楽利用に伴う改変や楽譜の写り込みなど、ユーザーのニーズ多様化により、著作権問題も複合的な対応を迫られる機会が多くなっています。

2021年度の著作権委員会は、毎年多くの皆様から関心をお寄せいただいている「著作権講座」に変わる企画として「著作権レポート」の制作を進めました。本年2〜3月頃に発信を予定しております。一方、11月に開催を予定しておりました「著作権研修会」は状況を鑑み中止いたしました。

2022年度も「著作権レポート」の制作を継続すると共に、情勢を見ながら「著作権講座・研修会」の開催に向け、オンライン開催などの可能性も含め検討して参りたいと思います。

引き続き、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

新居隆行制作委員長(全音楽譜出版社)

 年頭にあたりご挨拶申し上げます。
 ひと頃は落ち着きを見せていた新型コロナの感染状況も年明けからふたたび悪化し、制作に携わる皆さまもご苦労なさっていることと拝察いたします。
 制作委員会では昨年より、「編集者のテレワーク」をテーマとした研修会の開催について検討を重ねてまいりましたが、「各社による事情の違いや知識の個人差等に開きがあり、どこに焦点を当てるかが非常に難しい」といった現場の意見や専門事業者の助言を受け、当該テーマの研修会実施を見合わせることといたしました。
 今後は別のテーマの研修会や、編集・制作現場のお役に立てる情報提供などを模索したいと思っております。皆さまからのご要望等、お寄せいただければ幸いに存じます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

北村嘉孝ネットワーク委員長(ジャパン・ミュージックワークス)

コロナ禍も今年で3年目に入り様々な業界でオフラインとオンラインの共存がスタンダードになってきております。楽譜においても紙とデジタルそれぞれの利便性が共栄出来ればと思っています。
本年も昨年同様にネットワーク委員会では四半期に1度の定例会をオンラインで引き続き開催してまいります。コロナ禍で加速するICTにより楽譜の利用方法も多様化されております。今後もネット上での公正な楽譜利用を促進するために啓蒙活動を行ってまいります。都度具体事案を加盟社より頂き、委員会にて協議しております。また「楽譜利用についてのご報告フォーム」を会員専用ページに設けておりますので、不適正と思われるデジタル楽譜やネット利用についてご意見が御座いましたらご投稿いただければ幸いです。
本年はJASRAC意見交換会を4月15日に開催いたします。前回の開催から2年が経過しており会員社から開催を望む声を強く頂いております。コロナ禍での開催となることからも協会初の「会場」と「オンライン」を併用したスタイルで安全面に配慮して開催いたします。貴重な意見交換の場となればと思っております。
本年もネットワーク委員会の活動へのご支援ご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

今井康人SARTRAS関連対策委員長(教育芸術社)

 遅ればせながら、新年のお祝いを申し上げます。
 一旦収束傾向と見えた新型コロナウイルスの感染状況は、年明け後に急速に悪化し、再び先行きが見えない状況となっております。皆さまには、それぞれのお立場で様々なご苦労を抱えておられるとお察し申し上げます。
 SARTRASにおいては、昨年4月より教育機関の設置者から補償金の入金が行われており、本年1月現在で、既に4万件近い数(大学は学部、学科ごとにカウント)の申請が行われているところです。
 現在検討が行われているのは、権利者への分配方法、権利者の特定方法です。実際のサンプル調査による利用報告に基いて権利者特定作業を行ったところ、相応の手間と時間を要することが分かり、その処理をどのように行うか、そのコストをどのように見ていくのか、といった検討が現在なされています。
 これとは別に、「図書館からの公衆送信」を可能とする法律改正が行われ、そこで発生する補償金を受領・分配する団体の設立準備に当協会も関わっています。
 上記いずれも、当協会会員各社の権利や業務に関わる部分がある場合は、適切に意見を述べて参りたいと思います。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

協会会報「第36号」を発行いたしました。(22.01.20)

協会会報「第36号」[PDFデータ:1.3MB]

「図書館等公衆送信補償金指定管理団体設立準備委員会」は、12月20日にガ|イドラインWG、12月23日に補償金WGの第2回会合をそれぞれ開催しました。(22.01.20)

図書館等公衆送信補償金指定管理団体設立準備委員会は、12月20日に補償金WG、同23日にガイドラインWGの第2回会合をそれぞれ開催した。 補償金 WG(平井彰司・新井宏両座長)では、関係者協議会の補償金分科会への参加団体について、図書館側と同数として決めていきたい旨、説明が行われた。 次に、 補償金WGでの検討順として、第一段階として補償金額の算定(本年7月頃までに確定予定)、第二段階として事務処理スキームの検討、第三段階として分配に関する検討、と進めていく旨が確認された。 その上で、 第一段階である補償金額算定にあたっての検討要素が示され、 料金体系については、 著作物に関わらず一律価格にするのか、著作物ごとにページ単価にするのかなど、各委員から意見や質疑応答がなされた。また、参考として、新聞著作権管理協会より、 新聞のコピーサービスの内容や料金などが説明され、日本電子書籍出版社協会からは、電子書籍への影響について説明された。最後に今後のスケジュール案が示され、ガイドラインWGとも連携しながら進めていくこととされた。 次回会合は、 1月13日に開催する。
ガイドラインWG(村瀬拓男・壺貫田剛史両座長)では、補償金WGと同様に、関係者協議会の31条ガイドライン分科会への参加希望についての説明が行われた。 次に、31条ガイドラインに係る論点について、公衆送信の主体や図書館資料、著作物の一部分といった条文上の文言に沿う形で、事務局でまとめた論点リスト及び各団体から事前に寄せられた意見が村瀬座長より紹介され、各委員からの説明、質疑応答も行われた。本会合での議論を踏まえ、第1回ガイドライン分科会(1月19日開催予定)で提示する論点リストを村瀬・壼貫田両座長にて整理することとなった。今後のスケジュールとして、WGは月一回程度の開催、ガイドラインの最終案は5月頃にはまとめる予定とされた。 関係者協議会の31条ガイドライン分科会、補償金分科会の構成団体については、下記の通り。
◆31条ガイドライン分科会(10団体)◆
日本書籍出版協会、日本写真著作権協会、日本漫画家協会、新聞著作権管理協会、学術著作権協会、 国立国会図書館、 国公私立大学図書館協力委員会、全国公共図書館協議会、専門図書館協議会、日本博物館協会
◆補償金分科会(8団体)◆
日本文藝家協会、日本雑誌協会、日本音楽著作権協会、出版梓会、国公私立大学図書館協力委員会、国立国会図書館、全国公共図書館協議会、日本図書館協会
以上
(「書協会報」2022年1月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、12月15日に運営小委員会を12月22日に運営委員会を開催しました。(22.01.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、12月15日に運営小委員会、22日に運営委員会を開催した。SARTRASから依頼されている補償金分配に関する権利者特定作業の方法・手数料等について、JCOPYとしての考え方をSARTRAS への要望書としてとりまとめるための意見交換を行った。その他、大学医学部に対するライセンス契約を行うための使用料規程改定の手順等について検討した。(「書協会報」2022年1月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、12月16日に理事会を12月20日に「著作物の教育利用に関する関係者フォーラム」を開催しました。(22.01.20)

授業目的公衆送信補償金等管理協会(=SARTRAS、土肥一史理事長)は12月16日に理事会を開催し、教育機関から支払われる補償金総額の20%を充てる予定の共通目的事業について、意見交換を行い、写真・美術等の視覚芸術等教育著作権 協議会から、権利者データベース、ポータルサイトの構築などの意見が述べられた。また、2022年度の会費について諮り、臨時社員総会にて決議することとした。
著作物の教育利用に関する関係者フォーラム(上野達弘座長)が12月20日に開催され、初等中等専門WG、高等教育専門WG、有識者専門WGの各主査より検討状況を説明した。また、共通目的事業において、教育現場での著作権に関する普及啓発活動を促進していくこと、利用者側の声をフィードバックすることなどの意見があった。(「書協会報」2022年1月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、12月7日に総会・運営委員会を開催しました。(22.01.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、12月7日に総会・運営委員会を開催した。総会では2021年度の事業報告及び2022年度の事業計画を承認した。
続いて、運営委員会ではSARTRASから依頼されている、補償金分配に関する権利者特定作業の方法・手数料等について、JCOPYで行った工数試算を基に、手数料や今後の補償金の分配方法について検討した。検討の結果、手数料金額や分配方法等の懸念点を記した要請書をSARTRAS事務局へ送付することとした。この他、ライセンスの状況、図書館の権利制限補償金制度の状況を共有した。(「書協会報」2022年1月号より)

「図書館等公衆送信サービスに関する指定管理団体の設立準備委員会」は、11月26日にガイドラインWG、11月30日に補償金WGの第1回会合をそれぞれ開催しました。(21.12.20)

図書館公衆送信サービスに関する指定管理団体の設立準備委員会は、11月26日にガイドラインWG、11月30日に補償金WGの第1回会合を開催した。
 26日のガイドラインWGでは、本WGの共同座長として、日本写真著作権協会からの委員である壼貫田剛史氏と日本書籍出版協会からの委員である村瀬拓男氏が選出された。その後は両座長による進行の下、31条ガイドラインの作成に向けた論点やスケジュールなどが説明され、委員との質疑応答が行われた。また、図書館側との協議の場である関係者協議会のガイドライン分科会への参加団体については、別途募集を行い、座長と相談の上、決めることとした。次回会合は12月23日の予定。
 30日の補償金WGでは、日本文藝家協会からの委員である平井彰司氏、日本雑誌協会からの委員である新井宏氏が座長として選出された。続いて、ガイドラインWGと同様、補償金WGにおいても関係者協議会の補償金分科会への参加団体については、別途諮る旨が説明され、補償金で検討すべき論点や補償金申請に向けた手続き、スケジュールなどが示された。次回会合は12月20日の予定。ガイドライン、補償金に関する検討事項は相互に関連してくるため、両WGで連携しながら議論を進めていくことになる。 なお、各WGの構成団体は下記の通り。

ガイドラインWG 日本文藝家協会、日本写真著作権協会、新聞著作権管理協会、学術著作権協会、 日本美術著作権連合、日本漫画家協会、日本脚本家連盟、日本書籍出版協会、 日本雑誌協会、出版梓会、自然科学書協会、日本医書出版協会、日本楽譜出版協会

補償金WG 日本文藝家協会、日本写真著作権協会、新聞著作権管理協会、日本美術著作権連合、日本音楽著作権協会、日本シナリオ作家協会、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、出版梓会、日本医書出版協会、日本電子書籍出版社協会、日本児童図書出版協会 以上 (「書協会報」2021年12月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、11月15日に運営小委員会を11月24日に運営委員会を開催しました。(21.12.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、11月15日に運営小委員会、24日に運営委員会を開催した。 現在、JCOPYでは、授業目的公衆送信補償金等管理協会から業務委託を受けて、教育機関から提出された利用報告のうちで出版物を利用したケースにおける個々の出版物の権利者特定作業の準備を行っている。権利者特定には出版社の協力が不可欠であるが、それにどのくらいの費用が掛かるのか、さらにデータに不正確な部分があるため、どの範囲までを探索可能なのかについて現在検証中である。当会議において、最終的には出版物に関する調査はJCOPYで引き受けざるを得ないことを確認した。(「書協会報」2021年12月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、11月18日に理事会を開催しました。(21.12.20)

授業目的公衆送信補償金等管理協会(=SARTRAS、土肥一史理事長)は11月18日に理事会を開催した。各教育機関から上がってきた利用報告の整備を行う整備協力団体の手数料について検討し、下限をデータ1件につき400円とすることとしてそれ以上の金額になる場合は、各団体・分野ごとの事情を分配委員会にて検討し、再度理事会にて承認を得ることとした。
また、運用指針の増補版を公開する旨が報告された。
(「書協会報」2021年12月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、11月2日に運営委員会を開催しました。(21.12.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、11月2日に運営委員会を開催した。この日は、SARTRASから依頼されている利用報告の整備協力を中心に検討した。現在、SARTRASから届いた利用報告を基に、データの精査をJCOPYにて行っているが、様々な問題・課題が出てきており、どのように対処すべきかを話し合っており、引き続き、SARTRASの分配委員会等での検討に向けて準備していくこととした。(「書協会報」2021年12月号より)

「図書館等公衆送信サービスに関する関係者協議会」は、
10月28日に第1回会合を開催しました。(21.11.20)

図書館等公衆送信サービスに関する関係者協議会
第一回会合開催
2023年4月からの運用開始が求められている図書館公衆送信補償金制度に対応するため文化庁著作権課や関係団体との検討が行われている。 10月28日には、権利者・出版関係者と図書館等関係者・図書館設置者関係者からなる図書館等公衆送信サービスに関する関係者協議会が発足し、第一回会合を開催した。本協議会では構成団体として28団体、オブザーバーとして13団体が参加している(構成団体、オプザーバーの名称は別記の通り)。この日の会合では、冒頭に文化庁の吉田光成著作権課長より挨拶があった。本協議会の共同座長については、権利者・出版関係者側座長として日本書籍出版協会からの委員である村瀬氏、図書館等関係者・図書館設置者関係者側座長として日本図書館協会からの委員である小池信彦氏が選出された。その後は両座長の進行の下、協議会の設置要綱案や検討体制、スケジュール、主な検討事項について説明され、構成団体委員との質疑応答が行われた。協議会の検討体制については、全体会の他、各検討事項に対応した分科会として、31条ガイドライン分科会、補償金分科会、特定図書館等分科会、事務処理等スキーム分科会が設けられる。
今後のスケジュールとしては、11月以降、協議会分科会において検討事項を順次議論し、 次回の協議会全体会(2022年3月下旬以降を予定)にて検討内容を報告する。2022年夏頃に協議会全体会でのガイドライン策定を想定している。

◎関係者協議会の参加団体
【構成団体】国立国会図書館、日本図書館協会、全国公共図書館協議会、国公私立大学図書館協力委員会、専門図書館協議会、全国美術館会議、日本博物館協会、全国都道府県教育委員会連合会、全国市町村教育委員会連合会、新聞著作権管理協会、学術著作権協会、日本文藝家協会、日本脚本家連盟、日本シナリオ作家協会、日本写真著作権協会、日本美術著作権連合、 日本美術家連盟、日本漫画家協会、日本音楽著作権協会、日本雑誌協会、日本書籍出版協会、自然科学書協会、日本医書出版協会、出版梓会、日本楽譜出版協会、日本電子書籍出版社協会、日本児童図書出版協会、日本専門新聞協会
【オブザーバー】全国知事会、指定都市教育委員会協議会、国立大学協会、公立大学協会、日本私立大学団体連合会、全国公立短期大学協会、日本私立短期大学協会、国立高等専門学校機構、全国公立高等専門学校協会、日本私立高等専門学校協会、日本複製権センター、出版者著作権管理機構、出版物貸与権管理センター
(「書協会報」2021年11月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、10月5日に運営委員会を開催しました。(21.11.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、10月5日に運営委員会を開催した。この日は、主にSARTRASから依頼されている補償金の分配について検討した。現在SARTRASから各教育機関に対する請求が行われ、徴収予定額が約42億円となりさらに増える見通しであること、サンプリング調査に該当した教育機関から随時利用報告が上がってきていること、今後の対応や流れなどを確認した。
関連して、SARTRASは分配を担当する各団体向けに、利用報告に関する説明会を10月11日、12日に行った。
(「書協会報」2021年11月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、10月21日に理事会を開催しました。(21.11.20)

授業目的公衆送信補償金等管理協会(=SARTRAS、土肥一史理事長)は10月21日に理事会を開催した。この日は、教育機関から上がってくる利用報告のうち、インターネット関連の著作物については外部に業務委託すること等が諮られ、了承された。また、補償金の申請状況、共通目的事業委員会の状況が報告された。 (「書協会報」2021年11月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、10月20日に運営小委員会を10月27日に運営委員会を開催しました。(21.11.20)

出版者著作権管理機構(JCOPY=相賀昌宏代表理事) は、10月20日に運営小委員会、 27日に運営委員会を開催した。運営委員会では、教育機関向けライセンスの準備状況に関して、関係者フォーラムに対してJCOPYライセンスに関する説明文書を配布後、使用料規程変更等を文化庁に届け出る予定との報告のほか、SARTRASの補償金分配に関する業務委託団体としての登録を行い、利用報告データに基づいて各出版社に対して権利者特定作業を依頼していくことを了承した。
(「書協会報」2021年11月号より)

「図書館等公衆送信管理団体設立準備委員会」は、9月16日に第1回会合を、
9月28日に第2回会合を開催しました。(21.10.20)

図書館等公衆送信管理団体設立準備委員会

第一回会合
図書館等が利用者個人に対して行う公衆送信サービスに伴い導入される補償金制度に対応するため、補償金の徴収・分配を行う指定管理団体の設立準備委員会が発足し、9月16日に第1回会合を開催した。この設立準備委員会には、権利者団体、出版者団体あわせて17団体が参加した。この日は今後のスケジュールを確認し、図書館団体等も含めた「関係者協議会」の設立呼びかけを行うことを了承した。
現行著作権法では、図書館の来館者に対して調査研究目的で著作物の一部分を複写して提供することが認められている。昨年成立した改正法ではこれに加えて、遠隔地の利用者に対してメール添付で著作物の一部分を送信することが可能になり、それによって損失を被る著作者、出版者の逸失利益を補填するため補償金制度が導入される。同制度は2023年4月の運用開始を目標にしており、今回発足した設立準備委員会では、この補償金の徴収・分配を実施するための団体設立を行う。また、改正法に基づき、同制度によって送信可能となる著作物の範囲・分量等については、条文解釈のためのガイドライン策定が必要になるが、そのために、図書館関係団体、地方自治体や学校法人等、図書館の設置者の団体との議論も必要であり、そのための場として関係者協議会の設置も予定されている。
この日の会合は、日本書籍出版協会からの委員である村瀬拓男弁護士(出版側で設置した図書館権利制限対策プロジェクトチーム座長)が司会進行を行い、指定管理団体を新たな団体として設立すること、関係者協議会を発足させること等が了承された。

準備委員会の構成
準備委員会に参加したのは、次の17団体(順不同)。新聞著作権管理協会、学術著作権協会、日本文藝家協会、日本脚本家連盟、日本シナリオ作家協会、日本写真著作権協会、日本美術著作権連合、日本漫画家協会、日本音楽著作権協会、日本雑誌協会、日本書籍出版協会、自然科学書協会、日本医書出版協会、出版梓会、日本楽譜出版協会、日本電子書籍出版社協会、日本児童図書出版協会。 この他、既存の著作権等管理団体として、日本複製権センター、授業目的公衆送信補償金等管理協会、出版者著作権管理機構、出版物貸与権管理センターがオブザーバーとして参加している。準備委員会の事務局は、当面、日本書籍出版協会および日本雑誌協会が共同して務めることとなる。

第二回会合
図書館等公衆送信管理団体設立準備委員会の第二回会合は9月28日に開催され、関係者協議会および設立準備委員会における今後の検討事項、検討体制等を確認した。
設立準備委員会には、著作権法第31条の解釈・運用に関するガイドライン策定を行うガイドライン、補償金額の策定を検討する補償金、団体設立の事務処理を担当する団体設立が設けられる。また、関係者協議会にも各検討事項に対応した分科会を設置することになる。
(「書協会報」2021年10月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、9月7日に運営委員会を開催しました。
(21.10.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、9月7日に運営委員会を開催した。今回は分配関連の事項を検討し、補償金の流れやSARTRASから分配受託団体に提示されている契約書等について議論した。今後は受託予定のJCOPYとSARTRAS間で調整していくこととした。あわせて、ライセンス制度、図書館権利制限の動きについて共有した。
(「書協会報」2021年10月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、9月16日に理事会を、9月30日に臨時社員総会を開催しました。(21.10.20)

授業目的公衆送信補償金等管理協会(=SARTRAS、土肥一史理事長)は16日に理事会を、30日に臨時社員総会を開催した。理事会では、臨時社員総会の開催の決議、利用報告整備の作業を10月中に整備協力団体に依頼できる目処がたったこと、分配受託団体の申請状況、共通目的事業委員会の開催状況について報告した。 30日の臨時社員総会では、①役員報酬規程の改定、②監事の選任及び報酬、③理事の選任、④定款の一部変更の四点について承認した。
(「書協会報」2021年10月号より)

「出版教育著作権協議会(出著協)」は、7月6日、8月3日に運営委員会を、7月26日に臨時運営委員会を開催しました。(21.09.20)

出版教育著作権協議会(=出著協、金原優理事長)は、7月6日、8月3日に運営委員会、7月26日に臨時運営委員会を開催した。7月の運営委員会では、SARTRASの新しい常務理事に高杉健二氏(日本レコード協会前常務理事)が就任したことを報告し、補償金の分配について議論した。26日の臨時運営委員会では、分配方法について議論し、JCOPY及び出版社経由での分配を望む権利者のために、上記分配方法を残すよう要望することとした。8月の運営委員会では、SARTRAS設立以前からまとめ役として尽力した瀬尾太一氏が7月14日に亡くなったことを報告。また、図書館権利制限についての検討状況について共有した。あわせて、7月・8月の二か月間書協・雑協事務局は、SARTRAS事務局への業務支援を行っており、教育機関からの問い合わせメールに対応している旨報告した。
(「書協会報」2021年8・9月号より)

「授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)」は、7月15日、8月19日に理事会を開催しました。8月10日にフォーラム対応連絡協議会を開催しました。(21.09.20)

SARTRAS(=土肥一史理事長)は7月15日、8月19日に理事会を開催した。7月の理事会では、利用報告の依頼を出すことを決めた。また、8月より大手町ビルヘ移転する報告した。
8月の理事会では分配方法などについて決議した。
8月10日に、今年度、1回目のフォーラム対応連絡協議会が開催され、瀬尾氏の後任副座長として椎名和夫氏(日本芸能実演家団体協議会常務理事)を、教育フォーラムに推薦する旨を決めた。なお、教育フォーラムは書面決議にて上記を了承した。(「書協会報」2021年8・9月号より)

「出版者著作権管理機構(JCOPY)」は、7月21日、8月18日に運営小委員会を、7月28日、8月25日に運営委員会を、8月27日に臨時理事会・総会を開催しました。(21.09.20)

出版者著作権管理機構(=JCOPY、相賀昌宏代表理事)は、7月、8月にそれぞれ2回ずつの運営小委員会運営委員会を開催したほか、8月27日に臨時理事会・総会を開催した。 さらに7月30日には、大学医学部向けのライセンス実施に向けての教育機関向け説明会を実施した。医学部向けのライセンスについては、SARTRASのライセンスとの関係調整のため、当初予定からは遅れていたが、ライセンスの来年度早々からの実施が難しくなったことを受け、先だっての実施に踏み切ることとした。(「書協会報」2021年8・9月号より)

文化庁著作権課は、7月26日に「図書館資料メール送信等の指定管理団体に係る意見交換会」を開催しました。 (21.09.20)

2023年4月からの運用開始が求められている、図書館公衆送信補償金制度の準備に関して、書協の図書館権利制限対策PT(村瀬拓男座長)では、 関係団体や文化庁著作権課との打合せを行う一方、著作権法31条のガイドライン策定や指定管理団体の設置手順等に関し、今後、権利者団体、図書館団体と協議を行う上での出版者としての考え方について検討を行っている。
村瀬座長および書協・樋口専務理事、雑協・坂本専務理事、鈴木顧問等で、日本図書館協会関係者と事前の意見交換を行ったほか、日本文藝家協会とも懇談の機会を持った。
7月26日には、文化庁著作権課の呼びかけで、関連の権利者団体、出版社団体、著作権等管理事業者が集まり、意見交換会が開催された。この場では、今後、本制度運用を担当する指定管理団体の設立準備委員会を立ち上げること、その事務局は当面、日本書籍出版協会および日本雑誌協会が協力して担当すること等が了承された。ただし、権利者団体の中からは、出版者団体のみが話を進めるのではなく、はじめの段階から、権利者団体と協力の上進めるべきとの意見が出された。
出版側としても、それは当然であり、協力して進めていきたいと発言し、了承された。 設立準備委員会は9月中の開催が予定されている。
8月20日には、書協の図書館権利制限対策PTの会合が開催され、改正31条ガイドライン策定にあたり検討すべき点、補償金額の考え方、指定管理団体の設立について活発な意見交換が行われた。ガイドラインに関しては、著作物送信における「著作物の一部分」や、著作権者等の利益を不当に害するものとして送信から除外されるべきものについて検討された。また補償金額に関しては、「出版者の損失を補填するに足りる額」をどのように設定するかという点で、それぞれの出版物のページ単価を基準としつつそれにどのくらいの係数を掛けるのが妥当かという点で意見交換が行われた。その他、指定管理団体の収支見通し、分配方法等、今後の大きな検討課題とされた。(「書協会報」2021年8・9月号より)

「楽譜・音楽書祭り2021」応募ハガキは、8月31日(当日消印有効)に締め切りました。ご応募ありがとうございました。 (21.09.01)

当選者の発表は発送をもってかえさせて頂きます。(2021年10月中旬予定)

「楽譜・音楽書祭り2021」ディスプレイ大賞の応募写真は、8月4日に締め切りました。ご参加・ご応募ありがとうございました。 (21.09.01)

「ディスプレイ大賞応募写真一覧コーナー」にて掲載しています。
当選者の発表は発送をもってかえさせて頂きます。(2021年10月中旬予定)

「楽譜コピー問題協議会(CARS)」が「楽譜のコピー Q&A」(2021年度版)を
発行しました。(21.07.01)

「楽譜コピー問題協議会(CARS)」ホームページ

「楽譜コピー Q&A」2021年度版(PDF:648KB)

「一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会」の中に、「教育著作権協議会」の6団体の一つとして「出版教育著作権協議会」が設立されました。

教育利用に関する権利制限を定めた著作権法第35条に、授業目的での著作物の公衆送信に対する補償金制度を導入する改正が昨年成立したことを受けて、教育利用に関する著作権等管理協議会(瀬尾太一座長)では、同法によって規定される全国唯一の補償金受取団体の設立を進めている。この団体は、「一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会」(英文略称=SARTRAS)という名称で設立され、著作物等の分野ごとに設立される六つの「教育著作権協議会」で構成される予定である。

このうち、出版分野を代表する任意団体として、新たに「出版教育著作権協議会」が、昨年12月17日に設立総会を開催した。同協議会は、書協をはじめ、雑誌協会、出版梓会、自然科学書協会、日本医書出版協会、日本楽譜出版協会、日本電子書籍出版社協会の七団体で構成され、各団体から一名ずつ選出された六名の理事および一名の監事が役員となる。理事長には、医書出版協会を代表して理事となった金原優氏(医学書院) が就任した。その他の役員は、理事として井村寿人(書協)、松野直裕(雑協)、江草貞治(梓会)、梅澤俊彦(自然)、堀家康雄(楽譜)、監事として吉澤新一(電子)の各氏。このうち、金原、井村、松野の三氏が、同協議会を代表して、SARTRASの理事に就任する予定である。一方、SARTRASの設立総会は、1月21日に開催される予定であり、設立後直ちに文化庁に対して、補償金受取団体としての指定を申請する運びとなっている。

各種の教育機関の代表と権利者団体間での情報共有、意見交換を行うために設置された「著作物の教育利用に関する関係者フォーラム」は、11月27日の第一回総合フォーラムに続き、補償金支払い、研修·普及啓発、ガイドライン、ライセンスの四つのテーマ毎に設けられた専門フォーラムが順次開催されている。同フォーラムは、それぞれ三回程度を今年3月頃までを目処として集中的に開催されるが、普及啓発、ガイドラインの二つの専門フォーラムについては、4月以降も何らかの形で存続していく予定である。
(「書協会報」2019年1月号より)

TPP11協定が発効したことにより、著作権等保護期間が70年に延長されました。

昨年12月30日に、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(TPP11協定)が日本で発効した。これにより、著作物等の保護期間の延長等を含めた改正著作権法が昨年12月30日から施行された。日本における著作権の保護期間は、50年から70年に延長された(著作権者が海外の方の場合、当該国の保護期間と日本のものを比較して短い期間を適用)。1968年以降の物故者の保護期間は、70年に延長され、1967年以前の物故者の保護期間は延長されず、著作者の死後50年のままである(例:1967年の物故者の保護期間は、2017年12月31日まで、1968年の物故者の保護期間は、2038年12月31日まで)。

なお、TPP11協定に伴う主な著作権法改正項目では、著作権侵害罪の一部非親告化、著作物等の利用を管理する効果的な技術的手段に関する制度整備(アクセスコントロールの回避等に関する措置)、配信音源の二次使用に対する使用料請求権の付与、損害賠償に関する規定の見直し等が含まれる。詳しくは、文化庁HPを参照。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/hokaisei/kantaiheiyo_chosakuken/
(「書協会報」2019年1月号より)

「教育利用に関する著作権等管理協議会」第15回、第16回幹事会、出版社側委員打ち合わせ会、第7回教育制度を知るための勉強会等開催されました。

2月15日、2月26日に第15回、第16回幹事会、2月7日、2月22日に出版社側委員打ち合わせ会、2月5日に第7回教育制度を知るための勉強会等議事録概要をお伝えします。


教育利用に関する著作権等管理協議会(瀬尾太一座長)は、2月15日および26日に幹事会を、同協議会に参加している出版社側委員の打合せを2月7日および22日に開催した。さらに、2月5日には教育制度を知るための勉強会(第7回)を開催。白百合学園中学校・高等学校および岐阜成徳学園大学教育学部から講師を招き、中学高校におけるICT教育についての実情等を聞いた。

幹事会では、補償金制度とライセンシンング体制の関係の構築や、ライセンスの中で教育機関のレベルに応じ、異なったライセンス契約を構築する必要の有無について活発な議論を行っている。 15日には、一般社団法人教科書著作権協会(検定教科書に関する著作権等管理事業者)の協議会への加盟が承認され、同協会は26日の幹事会からオブザーバーとして参加している。
(「書協会報」2018年3月号より)

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